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ヨーロッパLRT視察旅行【3】アンジェ→サン・ピエール・デ・コール→ボルドー
2012年10月21日 アンジェ・サン・ロー駅⇒サン・ピエール・デ・コール駅⇒ボルドー・サン・ジャン駅



この日はほぼ半日かけて移動日です。
まずはフランス国鉄自慢のTGVではなく、TER(地域圏急行輸送)の快速列車「インターロワール」号でボルドー方面のTGVに乗換の出来る、サン・ピエール・デ・コール駅まで乗車します。


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オリジナルのTGVカラーが眩しい電気機関車BB26000形率いる客車列車ですが、侮ること勿れ、日本の客車列車と違い平気で200km/h出してくれます。


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1等車の車内。詰め込み思想のTGVに比べて1+2のゆったりしたレイアウト。1人用座席は半個室風で全ての座席が埋まってました。たった50分の乗車が勿体ない。


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フランス国鉄で必ずやらなければならないのが、コンポスタージュ。駅には改札がない替わりにこの機械で、乗車前に使用日時の刻印をしなければならないのです。これを怠ると、車掌さんからキツーイお仕置きと罰金があるとか。ソッと入れないと上手く刻印出来ないので馴れが必要かも。


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という訳で、「フランスの勝沼」じゃなくて、本当のワインの里ボルドーに到着です。ワインもいいけど、もちろんお目当ては電車です。


が、相変わらずの雨


それでも、
雨ニモ負ケズ、荷物はさっさとホテルに預けて早速撮影開始です!


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Tramway de la ligne B, Place des Quinconces
フランスでも暗くなったら、相変わらずの流し撮り大会。


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Tramway de la ligne C, Gare Saint-Jean
歴史あるフランス国鉄のサン・ジャン駅と。石畳にヘッドライトが反射していい感じです♪


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Tramway de la ligne A, Sainte-Catherine
旧市街地全体が世界遺産となっているボルドーでは、歴史ある町並みの中はアンジェと同じく架線レスのAPS(地表集電方式)となっています。と言うより、このAPSのパイオニアこそ、ここボルドーのトラムなのです。


雨に祟られた一日でしたが、夢中になって撮っていたら夜の10時。ヘトヘトになってホテルに戻りました。
明日は晴れるかな〜?

つづく
by feel-railside | 2013-10-30 23:45 | 海外
ヨーロッパLRT視察旅行【2】アンジェ
2012年10月20日 アンジェ市内


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まずは24時間有効のフリーチケットを電停備え付けの自動券売機で購入。


24時間というのがポイントで、今回のケースのように昼頃到着⇒その町で1泊⇒翌朝出発という場合でもこれ1枚で通用するんです。日本の場合、大抵「一日乗車券」なので、翌日ちょっと乗る場合でも運賃を払わねばならない。日本でも参考にしてほしいなあ。


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Tramway Angers - Ligne A Ralliement - Moliere


ジェットコースターのような古い市街地の坂を駆け下ります。
市街地では景観配慮の面から架線や架線柱はなく、電車もパンタグラフを下げます。
2本のレールの間にある地表給電装置(APS)から電気を得ています。電車が来た時にだけ、電車の真下だけで誘導電流が流れる仕組みです。なので感電の心配もありません。


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Tramway Angers - Ligne A St Serge-Universite - Berges de Maine


郊外ではパンタグラフを上げて架線集電になります。グリーンベルト化した軌道にレインボーカラーがよく映えます。


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左:パンタを下げよ 右:パンタを上げよ みたいな標識


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Tramway Angers - Ligne A Avrille-Ardenne


北の終着駅にはパーク&ライドの駐車場。トラム利用者はもちろん無料。


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再びトラムに乗って、街の中心部Ralliementに戻ります。広場ではフェミニズムみたいな団体によるデモの模様。デモと言うより露店やパフォーマンスが中心、ある意味お祭りみたいなもんで、デモそっちのけでみなさん楽しんでました。
NHKの「世界ふれあい街歩き」のような光景。


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小腹が空いたので、広場に面したテラスでサブウェイみたいなサンドでも。


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Tramway Angers - Ligne A Foch Maison-Bleue


路線バスもLRTと一体となって運営されているので同じデザインです。この統一性が旅行者にも分かり易いです。


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Tramway Angers - Ligne A St Gilles - Bascule


車道の中央部にはポールが設置されており、電車が前を走っている時は車は追い抜くことは出来ません。あくまで電車優先。


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Tramway Angers - Ligne A CHU l'hospital - Capucins


狭い路地にも、線路を敷設し車を追い出してしまってます。こういう理解が得られるのもLRT先進国のフランスならでは。ルノーの初代トゥインゴともよくマッチしています。


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Tramway Angers - Ligne A Ralliement - Moliere


残念ながら一日雨模様でしたが、薄暮れの街に光が反射していい雰囲気になってきました。


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Tramway Angers - Ligne A Ralliement


最後にアンジェのシンボル、グラン・テアトルとの夜景と。サン=サーンス、フォーレ、グノーらも指揮台に立った歴史あるコンサートホールとのこと。


つづく
by feel-railside | 2013-10-26 00:04 | 海外
ヨーロッパLRT視察旅行【1】パリ到着⇒アンジェ
昨年の今頃、何してったっけ?とふと考えると、そうか今頃ヨーロッパ行ってたか!
早いものでもう1年。

という訳で忘れないうちに、来年夏の再訪を夢見ながらプレイバックしてみたいと思います。

2012年10月19日 パリ・シャルル・ド・ゴール空港⇒パリ・モンパルナス駅

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まずはシャルル・ド・ゴール空港。エール・フランスA380の空の旅は食事も美味しく快適な空の旅でした。

空港からリムジンバスでパリ・モンパルナス駅に到着。明朝、この駅からTGVに乗る為に駅近のホテルを予約しておきました。
とりあえず荷物だけホテルに置いて、明日のTGVの指定席券を購入する為に再び駅へ。


ユーレイルパスという外国人ツーリスト向けのフリーパスは日本で手配してましたが、TGVは全席指定の為事前に指定席券を買っておかなければならないんです。


ちょっと、複雑な経路だった為、事前に図示しておいたメモと強行突破のサムライ英語で何とかチケットをゲット。


「ふう、とりあえず安心して今晩は寝られる〜」
と、同時に一気に腹も減ったので夕食へ。
最初はスーパーで適当に買って部屋で食べようとも思いましたが、折角なんで街に出て、流行ってそうなところに入ってみることに。


そこで見つけたイタリアンのお店。最初は、フランスらしからぬワイルドに盛りつけられたオリーブのピザに一抹の不安を感じましたが、さすが大賑わいのお店。味は抜群で、ビールもグングンすすみました〜。
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ほろ酔い気分で、先ほど買った切符を眺めていると、

「ん?」

買う必要のない切符まで買わされてるやん!

酔いも醒めぬまま、三たび駅へ。
中々クレームって難しいんだけど、酒の勢いのお陰なのか相手が圧倒されたのか、カードの返金処理何とかやってもらいました。
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これでようやく落ち着いて眠れます。

2012年10月20日 パリ・モンパルナス駅⇒アンジェ・サン・ロー駅
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朝のモンパルナス駅。残念ながら天気は雨。

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駅構内。整然と並ぶTGV。さすがは西のターミナル。
しかし、とにかく暗い。上野駅の地平ホームより暗いです(笑)

という訳で乗り込んだのはナント&レ・サーブル=ドロンヌ行きのTGV。日本なら「はやぶさ&こまち」の秋田・新青森行きみたいな列車です。
パリから凡そ2時間。最初の訪問地は、こんな電車が走る街、アンジェです。
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つづく
by feel-railside | 2013-10-23 01:54 | 海外
初撮り! 堺トラム
先週、大阪へ行った際、8月末から走り始めた阪堺電車の「堺トラム」を撮影してきました。

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堺ゆかりの、千利休に因んだ「白茶」と古墳の「深緑」という渋過ぎるカラーリング選択の為、露出には結構難儀します。+2/3補正がちょうどいいかも。テカテカ過ぎて、大阪のおばちゃんが映り込む〜。

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基本南北の路線の為、順光で撮るなら「下り」勝負。

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大阪南部でスーパーと言えば「スーパー玉出」。1円セール、大阪時代お世話になりました(笑)

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すだれなど随所に木材を使ったり、「堺更紗」をイメージしたシートなど外装同様渋味溢れるインテリア。

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撮ってみても、乗ってみても、あびこ道〜浜寺駅前の運転じゃ中途半端だな〜、と。運転も17時台で終了なので、まだまだ試運転の意味合いが強いのかも。
やっぱり、天王寺まで乗り入れて日本一のノッポビル「あべのハルカス」をバックにとか、渋滞するテールライトの海と化したあべの筋を颯爽と走り抜ける姿とかを撮りたいなあ。

ひとまず天王寺乗り入れは、来春から。その頃には紫を基調(←これまた渋い)にした第2編成も走り出すみたいなので、お楽しみは来年までお預けですね。
by feel-railside | 2013-10-20 16:35 | 路面電車・LRT
眠るヒマなし!
今回は、先週の大阪取材の道中で思った事から。
三連休は、初日と最終日が埋まってしまい、何とか中日+半日使って大阪の取材+神戸(関西時代の同志の写真展)に行って来ました。

前日3:00まで画処理⇒6:00の東京始発の新幹線⇒新大阪着くまでの2時間半はひたすら眠る

という黄金プランを立てていたんですが、脆くも崩れ去り、、、

やっぱり東海道新幹線の車窓は楽しすぎて眠れないんです。

丹沢の大山に始まり、愛鷹山、富士山、茶畑、浜名湖、、、と車窓からの風景だけでなく、
727化粧品の看板や、三河安城にあるニチバンの謎のコピー等マニアックなものまで。
そして、かつて隈無く探し歩いた撮影ポイントのチェック、と忙し過ぎて眠るヒマなし!なんです。


関ヶ原を越え、滋賀県に入り目に飛び込んできたのが、線路沿いのコスモス畑。
そういえば、6年前。
当時連載していた「新幹線のいる風景」用に探し歩いたな〜、とか。色んな線路端での思い出が、次々と流れる車窓からポップアップのように現れてくるのです。

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最初はコレで行こうと思ってました。
「でも何か絵はがき的すぎる」
「まあ、日も暮れて来たしいいか〜」
と半ば妥協的に行き交う新幹線を眺めながら、トボトボと在来線の近江長岡駅まで歩いて帰る道すがら。

「あ!!」
「あるやん!」


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逆光にキラリと輝く新幹線とススキの穂。

「これだ!これだ!」

と日が暮れるまで夢中に撮影。
そして一番絵になったのがこの700系新幹線。


後で調べたら、丁度407年前のこの日は、関ヶ原の合戦。
破れた西軍の部隊は、こんな風景を眺めながら追われ、退散していったのか、とその穂先の一本、一本に儚く散った兵どもの夢のあとを重ねてみたり、、、


てな訳で、眠るどころか
いつもいつも、東京〜新大阪間刮目し放しなんです。
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「新幹線エクスプローラー」2008年秋号 「新幹線のいる風景」より。
by feel-railside | 2013-10-17 00:06
さようなら、ホルモンうどん
今回は7月に取材に行った、岡山県の山間部にあるホルモン屋さんにまつわるエピソード。

木造駅舎の取材で訪れた姫新線の美作江見駅。地味ながらもどこか懐かしさ溢れる味わいある駅で、最近はドラマやCMのロケにも使われている。
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実は、この地に立ち寄ったのは二度目。といっても駅ではなくて、駅近くの国道沿いにあるホルモン屋さん。

今から10年以上前。
同じ夏の日。
朝から沿線のひまわり畑と列車を絡めて撮り、
「さあ、お昼ご飯」
と国道を走らせるも、中々よさげなお店が見つからない。


延々と車を走らせた挙げ句、もうお腹も限界と偶々辿り着いたのがこのお店。
暖簾は出しているものの、
「ホントに営業してるの?」
と思うくらいのお世辞にも綺麗とは言えないお店。


引き戸を開けてると真っ暗。しかも店内は雑誌やら買い物袋やらで散らかっており、とても商売しているお店とは言えない状態。
「やっぱりダメだ」
と引き上げようとすると、奥からゴソゴソとおばちゃんが。


おばちゃん「うどんしか出来んけど、ええか?」
(ん?ホルモン屋なのにうどん???)
おばちゃん「ホルモン入りの焼きうどんよ。ちょっと鉄板の上片付けるし、今から冷房も付けるから、ちょっと待っとかんね。」
店というより、ばあちゃん家の台所でご飯を食べさせて貰っている感覚だった。


これが、ホルモンうどんとの出会い。後の「津山ホルモンうどん」としてB-1グランプリでも常連の人気メニューにもなる代物。しかしまだそんな言葉、市民権を得てない時代であった。


なかなかの美味ではあったが、料理と言うよりは「まかない」に近い感じだった。ただ、あの甘ったるい味付けが妙に後を引いて、たまに思い出しては懐かしく思えた。




あれから10年以上。再び、あの店に行ってみることにした。
10年の歳月は、そのお店を更に侘しくし、店内の散らかりようも10年増しであった。そしておばちゃんも。

相変わらず暗い店内。
「ごめんね〜。エアコン壊れたんよ。扇風機で我慢して。鉄板熱いけど。」
その声はまさしく、あの時の記憶のまま。
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「今日、大きいなす貰ったけん入れるよ。」
と、こちらの了解などお構いなしに、淡々とした手さばきで野菜、そしてぷりぷりのホルモンを炒めていく。

(あ〜、こんなだったな〜。あの時と違うのは店内の異様な暑さだけだ)


そして麺投入。
「兄ちゃん、食べそうじゃけん多めにしたけん。」
味付けはこれでもかというくらい、醤油をかける。
〆はドサッと三温糖。
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味もあの時の記憶のまま+αでホルモンの脂をよく吸った甘い甘い茄子♪


10年ぶり二度目の来店であること、東京から仕事で来た事などを喋ってると、
不意におばちゃんが、
「あと一週間遅かったら食べられんかったね。今月いっぱいで店たたむんよ。」


工エエェェ(´д`)ェェエエ工

直接の原因は、エアコンの故障とのこと。
「こんな暑い中、お客さん入れられんよ。新しいエアコン買ってまでねえ、、、」


「でもねえ、もう娘夫婦からは『お店でぽっくり行かれたら困る』とかずっと言われててね〜」
「でもこうやって、色んなお客さんと喋るのがボケ防止になっとったんやけどね」
「いつ閉めようかとずっと考えてはいたんよ」
「店閉めたら、娘夫婦と孫と一緒に暮らそうと思ってる」


更に、自分の健康のこと、孫のこと、F1レーサーが突如、来店した時のこと(※実はこの近くにTI英田というサーキット場がありF1パシフィックGPが過去2年だけ開催された)
延々と1時間以上喋り放し。
そろそろ、次の取材にも支障をきたしそうだったので退店を申し出る。

最後に店の前で記念写真。
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店の前に堂々と停めてる車(←おばちゃんの)が邪魔だったけど。


今日撮った写真をプリントして送ってあげること、ネットに載せるかもしれないことを伝える。

三度目はないか、と思うとちょと切ない気持ちに。
でも、10年間あの味を想い(?)続けてよかった。ギリギリで引き合わせてくれたのかもしれない。

「おばちゃん、孫に囲まれて元気でね」
それには、何も言わずに照れたような、笑いを殺したかのような表情。
おばちゃんは、バックミラーの視界から消えるまでずっと手を振ってくれていた。
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「鉄道デザインEx vol.7」2013年8月発売の誌面より
by feel-railside | 2013-10-14 22:00
初仕事
突然ですが、ブログ復活。撮影裏話や昔のことなど、SNSでは書ききれないネタを思いつくままリリース。
まずは初回ということで、初仕事の写真から。

ちょうど僕が脱サラして上京したのが7年前(2006年)の春。
最初の頃は午前中は埼玉の桶川で某デパートの通販用撮影のバイト、夜間は渋谷の写真の学校行ったりという生活だった。

多少余裕も出て来た9月頃。そろそろ営業用の作品でもと向かったのが、品川の埋め立て地にある新幹線の車両基地。なぜ新幹線を選んだのかは分からなかったが、漠然と撮りたかったのが、朝の車庫の風景だった。
夜も明けきらぬ早朝5時。一番歩道側には人気の500系。そして700,300,700,300…とうまい具合に並んでいる。そこで撮った1枚。
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1週間後、某出版社に持ち込むと、たまたま新幹線の雑誌を創刊するということで、渡りに舟的に即採用。漫画みたいだけどホントの話。
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この写真から僕のプロとしての生活は始まった。

『新幹線EX』創刊号(2006年イカロス出版)より
by feel-railside | 2013-10-12 01:54