城と鉄道
姫路城が平成の大修理を終えて、今日から一般公開になったということで、そういえば、昨年11月に取材に行った時の手柄山からの姫路城を思い出しました。
もちろん、僕が記録する場合は城も大好きだけど城だけではありません。
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2014年11月 山陽新幹線・姫路〜相生
姫路城の別称「白鷺(しらさぎ)城」ならぬ、「白すぎ城」などと揶揄されていますが、確かに肉眼での見た目はもっと白かった記憶があります。この白すぎる姫路城が拝めるのも3〜4年とか。ピカピカのうちに記録しておきたいですね。

姫路城が日本の一、二位を競う美しさということに異言はありませんが、個人的には姫路城を含めた現存12天守の中では福井県の丸岡城が好きだったりします。
現存天守で鉄道が絡められる場所となると、こちらも自分の得意分野、路面電車で(^ ^;;

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2009年11月 伊予鉄道(松山市内軌道線)城南線・市役所前〜県庁前

ご存知、松山の伊予松山城。実は、この写真、現在進行中の原稿の中で使う予定の写真なのですが、丁度いいタイミングでしたのでフライング気味に出しておきます。
市のど真ん中に山があり、その上に城を築いたので市内どこからでも、そして結構遠くからでも城を眺めることができます。

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2009年11月 土佐電気鐡道・伊野線 高知城前〜県庁前

四国からの現存天守のもう一つは高知から。山内一豊が築いた当時は「河内山城」と呼ばれていましたが、その後高智山城→高智城→高知城と行き着き、現地名のルーツにもなりました。四国にはもう一つ、宇和島城が現存天守の城としてあるんですが、残念ながら鉄道と絡めた写真はありません。

現存天守でもなく殆ど痕跡もない城跡なのですが、いつも新幹線で通る度に妄想してしまうのがここです。
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2007年5月 東海道新幹線・米原〜京都

個人的な大ファンでもある石田三成が築城したものの破却されて、滋賀県彦根市に儚く残る佐和山城趾です。山が台形状に残されているのは、頂上を削って山城を築いていた証です。ご存知の通り、その後三成は西軍を率いて関ヶ原で負けてしまい、この根城も徳川勢力によって徹底的に破却されてしまいました。なお一部は、彦根城の築城に再利用されました。でも実は、こういう「兵どもがゆめのあと」的廃城を訪れたりするほうが好きだったりします。

最後に海外のお城と路面電車から。
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2014年5月 スロバキア・ブラチスラヴァ Bratislavský električka Nový Most〜Tunel
昨年の欧州遠征の時の写真。スロバキアの首都、ブラチスラヴァ城です。城の四隅(画面では三隅しか見えていませんが)に塔がある為、別名「ひっくり返ったテーブル」などと呼ばれているようです。日本の「白鷺城」や「烏城」にようにもっと風雅な別称はないものかと思ったり。
城下を走るかわいいタトラカーが何とも城のカラーリングにマッチしていました。

ということで、日本の城も再建天守も含めれば、結構鉄道と絡めて撮ってたりしています。やはり鉄道も城も好きだと、こういう写真を撮ってしまうんでしょうね。

# by feel-railside | 2015-03-27 23:31 | 新幹線
祝 山陽新幹線全線開業40周年
巷ではダイヤ改正を前に、去り行く列車や北陸新幹線の開業などの話題で持ちきりですが、地味に(?)、3/10の今日は山陽新幹線全線開業40周年の日でした。
昭和50(1975)年3月10日に、それまで岡山止まりだった山陽新幹線が、博多まで開業した日なのです。
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徳山〜新山口


40年といえば僕も40歳。地元に伸びてきた新幹線とともに生きてきた訳です。
親から聞いた話では1歳半頃に、小倉で開催されていた恐竜展を見るのに博多〜小倉の1区間乗車したのが、新幹線初体験だったようです。乗った日は興奮して夜になっても殆ど一睡もしなかった等と聞いており、その頃からビョーキが発症していたのかもしれません。実は、朧げながらも自分の中にその記憶がありまして、新幹線の通路とかトイレに入っていた雰囲気が脳裏に残っていたりします。


趣味的に言えば、車両のバラエティに富んでいた路線でした。N700系と0系が共存していた時期もありましたし。
またカメラマン目線としても、東海区間のような定期的な警備もなく、また線路際のツメの甘い箇所も所々にあって(←でも見つけるのが大変でしたが)、新幹線の中では比較的「撮りやすい」路線です。
でも、やっぱり大スター500系の存在が大きかったですね。
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厚狭〜新山口間


あらゆる面で新幹線の歴史をドラスティックに塗り替えた立役者でした。彼に会う為に山陽新幹線に通ったと言っても過言はありません。残念ながら既に「のぞみ」としての役割は終え、今では編成も半分になって細々と各駅停車の「こだま」で走るのみですが、彼の余生もそんなには長くないことでしょう。記録するなら今のうちかもしれません。


山「陽」新幹線と呼ばれながらも、常にドル箱路線である東海道新幹線側の都合に合わさざるを得ない、従「属」的立場でしたが、九州新幹線と繋がった2011年以降は対九州においては主導的な役割で九州と協調関係を築いています。
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徳山〜新山口


この先、山陽新幹線はどう変化していくのでしょう?
「のぞみ」の停まらない中間駅の乗降数減少による「こだま」の運転本線の削減など、マイナスな面が出てきているのも事実です。
ここは、西日本と九州が知恵を絞って、500系のような尖ったワクワクする車両をデビューさせてほしいなあと期待しているんのは僕だけではないでしょう。
(おわり)


# by feel-railside | 2015-03-10 23:48 | 新幹線
惜別「トワイライトエクスプレス」
大阪から札幌まで結ぶ、豪華寝台特急「トワイライトエクスプレス」も廃止まで1週間となりました。

関西には長く居たにも関わらず、結局乗らず終いで終わってしまいました。函館行や青森行の「日本海」には何度か乗っていたのですが、当時は「今の自分には分相応ではない」、などという思いもあったのかもしれません。

ただ2000年〜06年にかけて、湖西線の風景をライフワークにしていた時期があり、「トワイライト」も記録はしていました。しかしメインは485系の「雷鳥」や「白鳥」であり、「トワイライト」に関しては「ついで」撮りの感は否めません。色々と過去のポジやデータを漁っているうちに、何枚か印象に残る写真があったので、こういう機会しか披露することはないだろう、ということで公開したいと思います。


まずはこの写真。
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2005年5月 湖西線・永原〜近江塩津 Nikon F6 AiAF Nikkor 50mmF1.4D RVP(+1増感)

何の変哲もない編成写真ですが、実は自分にとって大きな発見になった1枚でした。
「トワイライト」のあの地味なダークグリーンは順光で撮れば撮るほど、真っ黒に写ってしまう撮影者泣かせの色です。今でこそデジタルで撮ればPC上で色の調整もできますが、フィルム一発撮りではなかなかそうはいきません。そこでその黒光りを利用して、その車体に鮮やかな緑を写り込ませれば色が引き立つのでは?と仮定しました。
鮮やかな緑といえば、初夏の新緑。そしてその新緑が一番輝き引き立つのは半逆光の光線。あとはその条件に合う区間を、過去5年湖西線を取り尽くした沿線の脳内データから辿って、ピタリと適合したのがこの区間でした。それからというもの、新緑の時期が待ち遠しいこと、待ち遠しいこと。今でも、シャッターを切った瞬間から現像所からの仕上がりにドキドキしていたことを覚えています。


次に沿線から走る車内の様子を撮ったものを2点。
自分には縁がない分、カメラから乗客の姿を捉えたかったのかもしれません。
まずはサロンカー。
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2001年8月 湖西線・近江舞子〜北小松 Nikon F100 AiAF-I Nikkor 300mmF2.8D RVP(+1増感)

大阪を出た下り列車が、最初に目にする美しい風景が琵琶湖。きっとこの区間なら、何人かはサロンカーから風景を楽しんでいるだろう、という仮定のもと、乗客の多いお盆の時期に沿線に出かけました。三脚にサンニッパをしっかりと固定して流し撮りです。流し撮りにした狙いは、やはり観るほうの視点が、車両そして乗客に向かわせる為です。
南のほうから走ってきた列車に向かって、大きく手を振ります。
「お、こっち見てくれてるぞ」
ということで、すかさずカメラをパンニング。
「あ、何かあそこに変なカメラマンがいるよ」
恐らく、車内ではそういう会話だったのかもしれません。

次のターゲットは食堂車の「ダイナー・プレヤデス」。
特に下り列車の日本海の夕陽を眺めながらのディナーは人気で、その予約は寝台券の確保以上に困難と言われています。
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2007年9月 信越本線・青海川〜鯨波 Canon EOS 1D MarkIIN EF 300mmF2.8L IS USM ISO800

この日は金沢の489系ボンネット編成を利用した臨時特急「はくたか」が金沢〜上野間を長岡まわりで走った日でした。もちろんメインのターゲットはそれでしたが、折角日本海の海岸線まで来たので、夕陽をバックに走る食堂車を狙わない訳にはいきません。しかし、そうはうまくいかないものです。昼過ぎまでは快晴だった新潟県地方も、夕方前から雲がどんどん広がり、夕陽に輝く日本海はこの時点でなくなりました。それでも、なんとか暗い中流し撮りで撮った食堂車の風景です。
当時はただのボツ写真と思っていましたが、今見返すと、屋根上の特徴的なAU12型のキノコ型のクーラーもあいまって、いい思い出です。

最後に、「トワイライト」の地味な色合いを利用した雪景色の一枚。
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2003年1月 湖西線・北小松〜近江高島 Nikon F100 AF Nikkor 80-200mmF2.8D RHP

最初の写真では、あれだけ躍起になって色を出そうとしていましたが、逆にこの地味な色合いはモノトーン風景にこそ生きると思い、狙ったのが雪の風景。
SLとまではいきませんが、艶を落とした車両はしっとりとした寒村の風景とよく合いました。


夏の青い海やきらめく夕陽を眺めながらの旅もいいかもしれませんが、やはり冬こそ日本海沿岸の醍醐味。こうした寒々とした風景を眺めて物思いにふけながら旅するのも、また一興だったかもしれません。
結局、そのどちらの願いも叶いませんでしたが、、、

(おわり)



# by feel-railside | 2015-03-04 22:47 | 夜行列車
2014 欧州紀行 【6】ブダペスト Budapest その1
昨日、何気なく鉄道のニュースサイトを見ていたら「スペインの鉄道車両メーカーCAFがハンガリー・ブダペスト向けの最初のトラムを落成した」というニュースを見て、


そうえいば、このブログのヨーロッパ紀行、昨年11月の「ミュンヘン→ブダペスト」の夜行列車の紀行で更新が止まっていたことに気づき(汗)
そして、どうでもいいことだけど、CAFといえばスペインのサラゴザに工場があるなぁ。サラゴザと言えば、アギーレ元監督がリーガ時代に八百長の疑い持たれたとこやん、と妙なタイミングを感じたりして

慌ててアップすることにしました。
というわけで、しばらく欧州ネタで残りをやっつけて行きますが、宜しくお願いします。

■5/24(土)
ブダペスト東駅では、高校時代の友人で現在ブダペストに海外赴任しているM君と落ち合いました。
異国の地で、旧友に会うとは不思議な感覚でしたが、とりあえず構内でコーヒーでも飲みながら軽く雑談して、今晩泊めて貰うので、スーツケースを預けて早速市内のトラムの撮影です。

ブダ王宮近く橋から、とりあえずの1枚
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Budapest Villamosvonalak 2 Vigado ter - Marcius 15 ter
ドナウの真珠と称えられているブダペストなら、そんな真珠がどんぶらこと流れるドナウ川も、透き通るような川をイメージしていましたが、

ただの泥の河

でした。
川だけ見れば、宮本輝の「泥の河」よろしく大阪の安治川さながらですが、やはり取り巻く建築物は雲泥の差。オーストリア=ハンガリー帝国時代に築かれた建築物は圧巻で、まさに街全体が巨大な美術館。ウィーンには劣るかもしれないけど、俗化してない分観光客もそれほど多くなく、ゆったりと楽しめます。

しかし、今日は暑い、暑い。気温も30℃を超えています。
汗だくになりながら、一軒の良さげなカフェを見つけました。まだ開店準備中でしたが、テラス席ならOKということで喉を潤すことにしましょう。
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かつてはオーストリア=ハンガリー帝国と呼ばれた場所柄、今でもオーストリアとの結びつきの強い国。
ここは大好きなオーストリアのビール「エーデルワイス」で喉を潤します。アルペンハーブの香りと甘いヴァイツェンの風味が何とも喩え難い味です。
と、気分良くビールを飲んでいるとグラスの向こうを電車が走って来ました!
慌てて飲み干して、再び撮影モードにスイッチです。

すると、古めかしい電車が走ってきました。
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Budapest Villamosvonalak 2 Marcius 15 ter - Fővám tér
あとで調べて分かったのですが、何と1906年製!人間で言えば泉重千代さんが走っているようなもんです。元々ブダペストで走っていた車両だったんですが、途中でオランダのアムステルダムに譲渡されていたようです。しかし80年代にアムステルダムで廃車になった後、再びブダペストに戻されて2012年から観光用の「ノスタルジック(N)」号として休日を中心に運転されているとのことでした。

さてさて、ハンガリーでもモバイル通信の確保の為に、プリペイドSIMカードを買い求めることにしましょう。M君の情報によると、ハンガリーでもT-mobileが優勢らしく、早速M君の勧めてくれたT-mobileショップに向かいます。
しかし肝心のプリペイドSIMはショップでは販売しておらず、同じショッピングセンター内のタバコ屋に売ってる、とのことで調達。早速SIMを取り替え、APNの設定の設定をするものの、うんともすんとも言いません。
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たまらず、T-mobileのショップに行って、英語のできる店員を捕まえると、
「このカードは通話しかできないよ。」
「モバイルルーターのデータ通信で使うのなら、別にチャージしなければいけないよ。」
みたいなことを言われ、結局2500Ft(約1200円)を払い7日間500MB使えるようにして貰いました。

夕方になって、天気も悪くなってきたところでM君の家に向かうとにします。
地下鉄とバスを乗り継いで行くのですが、地下鉄の駅がすごい、すごい。
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ちょうど3か月前に開業したばかりの路線(4号線)で、どの駅も豪華過ぎるつくりです。旧東欧圏の地下鉄の駅は冷戦時代に、万が一の場合に備えて、核シェルターとして使えるようにと、広大な地下空間で設計されていたようで、この駅も例外なく、やたらと地中深くにあるんですが、その割には全くと言っていい位閉塞感がなく、空恐ろしく感じたほどでした。
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借家とはいえ豪奢なつくりです。さすがM君も出世したなぁ、と。近くのホテルのレストラン一緒に食事して記念撮影。
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食事のあとは、ライトアップしたブダ王宮とドナウ川をバックに走る電車を撮りたい、というワガママを言って、また一人でブダペストの夜の街へバスに乗って繰り出します。
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Budapest Villamosvonalak 2 Vigado ter - Marcius 15 ter
泥の川だろうが、透明な川だろうが、夜になれば真っ黒。
ライトアップされたブダ王宮と鎖橋、ドナウの川面を照らす観光船の脇を、ハンガリー・ガンツ社製の細面の電車がガタゴトと走り抜けます。最後にようやく満足できる1枚が撮れました。帰りはM君に車で迎えに来て貰いました。
こうしてブダペスト1日目は過ぎて行きました。
(つづく)

# by feel-railside | 2015-02-08 22:47 | 海外
グループ写真展 ご来場ありがとうございました
この1週間ほど、大きな原稿作業に掛かりっきりですっかりヒキコモラーになってしまってました。
ようやく大きな峠を越えたので、またブログのほうもちょくちょく再開したいと思います。

まずは1/22-28に新宿御苑前で開催しましたグループ展にご来場頂きありがとうございました。6日間で700名近いお客様にお越しいただきました。改めて心より御礼申し上げます。
会場でお会い出来た方もいらっしゃいましたが、自分の突発的な仕事等でお会い出来なかった方々もいらっしゃいまして、大変申し訳ございませんでした。

ということで、僕の作品だけではございますが写真展に出展したものをUPしました。
テーマは「地方私鉄」ということで、5枚ともライフワークでもある路面電車の風景になってしまいました(汗)
では展示順で撮影時のエピソードを添えて紹介します。
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2013/9/16 富山ライトレール・富山港線 富山駅北停留所
実は、このカットは「路面電車Ex」誌で担当しています連載記事「女性運転士・アテンダント奮闘記」のコーナーで使ったもの、いわゆる仕事で撮ったカットでした。
富山ライトレールでは昼間は車内で乗降の世話や沿線のオススメのスポットの紹介などのアナウンスを行うんですが、平日の朝ラッシュ時は、このように到着する列車を出迎えて、降客に挨拶を行います。
アテンダントさんの凜とした立ち姿が美しかったのが、今でも印象深く記憶に残っています。

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2013/3/21 旧土佐電気鉄道(現・とさでん交通)伊野線 はりまや橋〜堀詰
更にこのカットも富山と同じコーナーでとさでんの運転士さんを取材した日の撮影です。でもこの写真は取材を終えた後の、ちゃんとしたプライベートカットですので悪しからず。
高知一の繁華街、はりまや橋に近い歩道橋の上で三脚を据えて2分間近い露光を行い撮りました。上下どちらの電車も乗降の為停車し、更にそのうえ信号も重なって2分間も停まる羽目になりました。乗っているほうの客だと「あ〜あ」という感じですが、撮ってる側だと「ラッキー(^ ^)v」といった感じで車のテールライト、ヘッドライトがうまい具合に流れてくれました。もし撮っている間に、歩道橋の通行人がいると歩道橋が揺れてアウトだったんですが、その意味でも二重にラッキーでした。

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2014/8/1 富山地方鉄道・市内軌道線 安野屋〜新富山
富山市内を流れる神通川の花火大会と電車を絡めて撮りました。2012年に富山大橋が架け替えられ、旧い橋では単線だったこの区間が、新しい橋では複線化され、この橋上に折り返し設備が新しく設けられました。
ちょうどこの電車も折り返しの為に停車しているところで、花火のタイミングと上手くマッチしてくれました。丁度電車のフロントマスクをセンターポールに設置された照明灯が照らしてくれているお陰で、ライティングしたかのような不思議な写真に仕上がりました。

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2013/8/1 富山地方鉄道・市内軌道線 安野屋停留所
ちょうど、上の花火の1年前の同じ日も富山にいました。どんだけ富山が好きなんだ、とか突っ込まれそうですが、2013年はプライベートで、そして2014年は北陸新幹線の初試運転が8/1だった為、その取材で訪れた日とたまたま重なっただけです。
年に一度の花火大会。この時ばかりは路面電車もまさしく大車輪の活躍です。乗客も浴衣を着た見物客でごったがえしていて、そんな車内に満ちたワクワクした雰囲気を思い切って窓枠だけで切り取ってみました。もっといい絵にしようと、こっち向いて貰うために身体いっぱい使って手を振ったりして、何とか右端の女性だけが振り向いて微笑んでくれました。

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2013/1/31 福井鉄道・福武線 仁愛女子高校駅
またも北陸です。今度は福井市中心部は道路と併用区間となる福井鉄道です。大雪の朝の登校風景をスナップしてみました。大雪の日は決まって、この古豪の電車が運用に入ります。理由は古い故に車体が重くて雪による脱線のリスクが小さいからです。ただプラットホームのない電停ではこのように、はしごを降りるかのような不便な乗り降りを強いられます。
さすがに、高校生の利用者の多い停留所でこれは危険ということで、いまではホーム付の綺麗な電停に生まれ変わりました。そして残念ながらこの201型電車も役目を終え廃車されてしまい、福井らしい冬の風物詩として愛でていた風景も残念ながら過去帳入りとなってしまいました。

以上5点中4点が北陸という北陸贔屓な作品群でした。
路面電車は北は札幌から南は鹿児島まで走っていますが、北陸にある富山、高岡、福井の3地域は小ぢんまりとした街並み、沿線を彩る自然や祭り、そして素朴な人柄が居心地がよく、夏の花火や七夕の時期も、雪の降る風景も何度訪れても僕を惹きつけてやまないのです。
(おわり)





# by feel-railside | 2015-02-02 22:46 | 路面電車・LRT
「新幹線エクスプローラー vol.34」掲載されました
イカロス出版から、本日(1/21)発売の「新幹線エクスプローラー vol.34」誌に、北陸新幹線の特集写真が掲載されました。
昨夏の試験走行から何度か足を運んでいますが、どうしても撮りたかったのが、豪雪地帯を走る北陸ならではの絵。
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抱えている撮影スケジュール、年末進行の出版スケジュール、そして天気図を睨みながらの撮影行でしたが、何とか締め切りまでに撮ることができました。
本来なら下の写真のように編成が綺麗に入る場所なんですが、雪が降り(積もり)すぎて奥の方がよく見えなくなってしまいました。でも、これはこれで雪国らしくて今思えば撮れて良かったと思っています。
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雪の日の撮影は寒さの対策だけでなく、雪道での運転、橇(かんじき)など冬山並みの装備、そして雪からの機材の保護など通常の撮影に比べて比較にならないほど大変ですが、その分狙い通りの写真が撮れた時の悦びもまたひとしおです。
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是非書店で手に取って頂けたらと思います。

そして明日からの写真展も宜しくお願いします。
今のところの在廊スケジュールですが
22(木)不在
23(金)〜14:30頃まで
24(土)終日在廊
26(月)〜17:00頃まで
27(火)〜14:00頃まで
28(水)11:30以降〜
となります。
※1/25(日)は休館日、最終日の1/28(水)は15:00までとなりますので、ご注意下さい。


# by feel-railside | 2015-01-21 10:57 | 新幹線
グループ写真展のご案内
2015年も2週間も過ぎてしまいましたが、本年もブログのほうも宜しくお願います。
さて、ギリギリの告知になってしまいましたが、来週の1/22〜より新宿で開催しますグループ写真展に出展いたします。
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鉄道写真家集団「Railway Graphic D.E.F」の第3回写真展で今回のテーマは地方私鉄です。
このブログを拝見の方なら、私の撮る地方私鉄といえば、お判りかとは思いますが、そうです。アレです(汗)
メンバー選りすぐり、地方私鉄ならではの季節感や生活感が色濃く感じられる作品が揃いました。
是非、お暇を見つけてご来場いただけたらと思います。


○会期  2015年1月22日(木)~1月28日(水)  ※25日(日)は休館
○時間  10:00~18:00(最終日は15:00)  ※入場無料
○会場  アイデムフォトギャラリー「シリウス」  東京メトロ丸の内線新宿御苑前駅すぐ 〒160-0022 東京都 新宿区新宿1-4-10 アイデム本社ビル2F
○出展者  今井英明 内田伸太 衣斐 隆 遠藤真人 大鶴倫宣 大藪琢也 齋藤雄己 佐藤武志 鈴木 剛 高木比呂志 船越知弘 吉永陽一

# by feel-railside | 2015-01-18 15:40 | 案内
思い出の撮影地 山陽本線・戸田〜富海
先日の中国地方遠征のネタからもう一つ。
山口方面、周南市から防府市にかけて走ると、どうしても立ち寄りたくなる思い出の撮影地があります。
それが山陽本線の戸田〜富海間です。

ここは一駅区間なのに10km以上の距離があり、その殆どをレール以外は人跡まれな周防灘の波打ち際に沿って走る、山陽本線随一の風光明媚な区間です。前日の夕方に東京を発車し朝陽を浴びて九州を目指すブルートレインを次々と収めることが出来て、好んで訪ねた場所でした。
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写真はちょうど今から10年前、2004年の11月でブルートレイン「あさかぜ」の廃止間際の写真です。
この頃はTOYOフィールドという4x5(シノゴ)のカメラで撮ったりしていました。自前のスキャナが対応していないので、ライトボックス(←これに電源を入れたのも何年ぶりだろう?)に乗せてカメラで接写しました。できれば業務用のドラム式スキャナでちゃんとデジタル化しておきたいですね。
ちょうど朝陽がEF66の側面にあたりそれが波穏やかな入江に反射している姿が印象に残っています。編成美を崩していて当時はあまり好きではなかったパンタ付の中間車のスハ25も、今改めて眺めるといいアクセントになっていて、あの時は贅沢なこと言ってたなあと思います。
ちなみに、実際ブルートレインの車窓からの眺めはこんな感じでした。
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ちょうど徳山を出た辺りで朝の車内販売が開始され、ロビーカーで瀬戸内の朝陽を眺めながらすすったコーヒーの味は、お世辞にも美味しいとは言えませんでしたが、この眺めのお陰で美味しく変えてくれるのだから不思議なものです(笑)

ということで、久しぶりに撮影地がどうなっているか訪ねてみることにしました。
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線路に沿う細い車道は、この先のトンネルからお判りのとおり、山陽本線の旧線部分です。ここから登ります、ちなみにクルマは今回の旅の相棒トヨタレンタリースのPASSOちゃんです。
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以前よりも倒木や崖崩れが増えていました。このところ山口地方は集中豪雨を頻発しているのでそのせいかもしれません。
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シダ植物が見えてくると、ポイントはもうすぐそこです。
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6年ぶりにこの場所に立ちましたが、やはり枝はだいぶ伸びているようで、アングルは以前に比べて限定されるようです。
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今回撮影した唯一のショット。
あの頃はまだEF65やEF66の索く貨物列車も多数設定されていましたが、来るのは桃太郎ばかり。
かつては東京や大阪から九州を目指す夜行列車が次々と走ったブルートレイン銀座も今や皆無となり寂しい限りです。
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これが6年前。東京〜九州間の最後の1本となった「富士・はやぶさ」を狙ったショット。残念ながら編成の後部には日が差していません。ここは曇るとくすむけど、晴れすぎるとこうやって影が出る、やや靄のかかった朝陽が一番いい条件なのですが、そうは問屋が卸しませんね。

先ほどの車を停めたトンネルの先を、波打ち際まで進むとあの海岸線を真横から眺められる場所に辿り着きます。
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こちらはポジのマウントのメモを見たら2001年。まだ14系座席の団体列車がよく走っていた頃です。どことなく大阪と九州を結んだ急行「阿蘇・くにさき」や「雲仙・西海」を彷彿とさせてくれます。もっともこんな日の長い時間は走っていませんでしたが、当時は何気なく撮ってた車両も今や貴重な記録となりました。

そしてラスト同じく6年前の夏に撮った、今度は北側の道路からの写真。
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日の長い、夏場の午後だと何とか列車の側面に光が当たってくれます。

ブルートレインが廃止され、走る列車のバリエーションは減ってしまいましたが、以前と変わらぬ風景に安心して思い出の撮影地を後にしました。また、この場所で朝陽を浴びて走るブルートレインの姿を眺めることが出来れば、と願いつつ。

# by feel-railside | 2014-12-07 22:48 | 国鉄型
呉線暮情
先週末の連休を挟んだ5日間、姫路〜岡山~広島~山口と取材でした。
レンタカーの走行距離はなんと1200km。これなら東京から実家の久留米まで帰れますね。
取材の撮影とは別に、朝夕の合間を見つけて気になっていた場所、思い出の場所に立ち寄ってみました。
呉線もその一つ。確か2007年に「瀬戸内マリンビュー」号のデビューを撮って以来なんで、7年ぶりの訪問です。
Facebookのほうではアップ済ですが、狙っていたのがこの写真。

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呉線・忠海~安芸幸崎 ※以下全て同区間

この時期の太陽はギリギリ海側の島影に沈むんで、あとは雲にさえ遮られなければ、という感じです。この辺りは呉線の中でも列車本数の設定が少なく、太陽と上手く絡められるのは後追いの1本だけでしたが、何とか沈む夕陽と一緒に撮ることができました。

まず最初にここを訪れたのがもう16時過ぎ。まずは忠海の町を見下ろす黒滝山の登山口からの撮影でした。

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はるか後方には「しまなみ海道」の多々羅大橋を眺めることが出来ます。この日は残念ながら霞み気味でしたが、空気の澄んだ日なら、建設当時は世界最長を誇った斜張橋をクリアに眺めることができます。


翌朝、港の朝の雰囲気を撮りたくて朝6時に再び黒滝山に来ましたが、まだ辺りは真っ暗です。東京より30分ほど日の出が遅いことを忘れてました(^ ^;;
ようやく東の空が焼けてきた頃、小船の出航とタイミングよく列車が通過してくれました。
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今度は港に降りてみることにしましょう。
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忠海港からは芸予諸島に浮かぶ大久野島、大三島へのフェリーが出航しています。大久野島と言えば、戦時中は旧日本軍の毒ガス工場があった不幸な歴史を持つ島。その遺構は今でも残り、平和学習の場として、また休暇村や海水浴場のあるリゾート地として多くの観光客が訪れています。いつかまた、仕事抜きで芸予諸島の島巡りでもしたいものです。

フェリーの待合所にはマスコットのワンちゃんがいました。
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飼い主の方に伺うと、なんと保健所で処分する前に引き取ってきた犬とのこと。やはりしばらくは人間不信なのか、極端に臆病でなかなか懐かなかったとのこと。今でこそようやく飼い主や毎日会う近所の人には愛想を振りまくものの、初めて会う観光客には今でもビクビクしているそうです。既に10歳を超えているとのことですが、いつまでも港の癒しのマスコットとして長生きしてほしいですね。
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先ほど俯瞰した鉄橋を下から。
今なお現役103系電車がMT55のモーター音をガーター橋に轟かせながら、やってきました。巷では末期色(真っ黄色)などと揶揄されるこのカラーリングですが、海辺の風景にはよく映えると思います。

そういえば、夕陽を撮った日は新月。
星空と列車の光跡でこんな写真も撮って遊んでみました。
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# by feel-railside | 2014-11-29 22:18 | 鉄道と四季
秋晴れの三陸鉄道
すっかりブログの更新も滞ってしまいました。
ハンガリー篇も続きを書かねばと思いつつ、今回は手始めに週末に訪れた三鉄(三陸鉄道)の撮影から。3連休に運良く(というべきか、運悪く?)、岩手の撮影が入り、天気も良さそうだったので三鉄の南リアス線にちょっと足を延ばしてみました。
4月の全線開通後2度ほど訪れたのですが、毎度雨にたたられていて今回が三度目の正直。

気温3℃という極寒の中、朝日に輝く海バックの撮影地を朝露に濡れた茂みの中をビショビショになりながら、掻き分け登ります。しかしやっぱりタイムアウト。真横のアングルが見つけられず、車両の抜けがイマイチでした、、、
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2014/10/12 三陸鉄道・南リアス線 恋し浜〜甫嶺

一旦民宿に戻って朝ご飯。
「いい秋刀魚入ったけど、食べる?」と聞かれ、もちろん。朝からパワー満点です。
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部屋からはトレインビューが出来たりと楽しい民宿でした。
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おっと、おじちゃん、失礼!(汗)
ちょうど海の臨める高台に位置しており、列車もここで一時停止のサービスです。
折角なので部屋のベランダから海を眺める乗客をシルエットで狙ってみました。
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2014/10/12 三陸鉄道・南リアス線 吉浜〜唐丹

午後からは順光になるので、再び山に斜面を掻き分けて登って、お決まりの一枚。
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2014/10/12 三陸鉄道・南リアス線 吉浜〜唐丹
津波被害で沿線風景が激変するなか、ここだけは、以前と変わらぬ風景が残されていました。

※次回からは中欧鉄道紀行に戻りますので宜しくお願いします。


# by feel-railside | 2014-10-16 11:41 | 鉄道と四季