北陸本線・撮影地回想【2】
前回からのつづきです。
北陸と言えば冬。冬と言えば、越前ガニ、寒ブリ、、、。と今なら撮影とグルメを天秤にかけたり(?)もしますが、当時はやはり雪降れば線路端に立っていました。
北陸本線の雪と言えば北陸屈指の豪雪地帯である福井県の今庄(現在の南越前町)でした。京都からなら、特急と普通を乗り継いで1時間弱。その後引っ越した先の金沢からなら、いつでもクルマで行けるとあって、結構な頻度で通いました。
富山や石川でチラチラ雪でも、福井に入り武生を過ぎたあたりから、南下すれば南下するほど雪深くなるから不思議なものです。季節風と地勢の関係でこの地に豪雪をもたらしているようです。
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大阪と青森を結ぶ、昼間を走る特急列車としては日本最長のランナー「白鳥」。
福井県の嶺南と嶺北を分ける長い長い北陸トンネルを抜けてきた瞬間です。まさに長いトンネルを抜けるとそこは雪国、という表現がピッタリ。当時、向日町(京都総合車両所)に所属するボンネット編成では唯一原型に近い型を保つA09編成はファンの間でも人気の的でした。A09編成の運用と降雪具合、そして仕事のシフトの3つ全てが幸運にも合致して、ようやく撮れたのは「白鳥」廃止の2ヶ月前。
かつては青函連絡船に接続し、関西対北海道の輸送を担ってきた特急「白鳥」が、1988年の連絡船廃止後も走り続け、21世紀まで何とか存在したこと自体が、今考えると奇跡であったなあと思います。
結局、「白鳥」の写真はこの1枚で満足して、その後廃止まで撮る事はありませんでした。
(2001年1月 北陸本線・敦賀〜南今庄)


そして、この撮影から9年後。再び南今庄を訪れる機会がありました。
「白鳥」なき後も地道に北陸本線で走り続けた「雷鳥」にもついぞ永遠に飛び去る日が近づいてきました。
やはり北陸特急に似合うのは雪です。9年前の残像を追うように、再び雪深い南今庄のホームに降り立ちました。
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雪を掻き分けて目的地へ奮進する姿は、まさに北陸特急の象徴であり真髄。迫力あるシーンを、と思い最後は流し撮りで収めることにしました。廃止間際で既にかなりの棲息数を減らしていた「雷鳥」。明るい時間で撮れるのは一度きり。前を走る列車で何度も練習し「振り」の勘を掴もうとしますが、なかなか「振り」が合いません。
そしてやや遅れて本命の「雷鳥」が雪ふりしきる中、鮮やかな赤とクリームのツートンカラーで近づいてきます。北陸トンネル内はMAX130km/hのスピード。リラックス、リラックスと声を出しながら、手持ちのカメラを列車の動きに合わせて斜め上に動かしながら、静かにシャッターボタンを押します。
「フッー」
列車が雪煙を巻き上げ通過したのを見送ってから、プレビュー画面を確認。
安堵感と喪失感。不思議な感覚のままこの駅をあとに。
帰京し、仕上がった見開きの色校を見て、ようやく安心しました。
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(2010年1月 北陸本線・敦賀〜南今庄)

(おわり)
次回からは再びヨーロッパの紀行のつづきです。



# by feel-railside | 2014-08-24 12:06 | 国鉄型
北陸本線・撮影地回想【1】
しばらく周回遅れ気味でヨーロッパ紀行を続けてきましたが、ちょっとここでブレイク。
お盆はこの土日だけ空いたので、久しぶりに18キッパーで関西、北陸方面へ出掛けました。ところが、行く先々で豪雨に祟られて、結局北陸廻りの帰京は断念。敦賀の一つ先、南今庄駅で折り返して再び米原廻りで帰りました。

残念ながら撮影はままなりませんでしたが、久しぶりにゆっくりと普通列車に揺られながら線路端を眺めていると、懐かしい撮影地、そこでの思い出が走馬燈のように脳裏に浮かんできました。
北陸本線の敦賀周辺は私にとっても、15年前に鉄道写真を復活させた場所でもあり、今の自分の原点とも言える場所です。
帰宅後、久しぶりにフィルムスキャナーに火を入れて、マウントしたポジを一枚、一枚吟味しながら最新デジタルリマスタリングしてみました。
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まずは2003年9月21日に撮影した「懐かしの雷鳥」号。湖西線経由ではない米原廻り、ヘッドマークは懐かしの文字型、グリーン車3両を組み込んだ11両編成、JNRマーク入り、車掌の制服も国鉄時代のものにコスプレしたりと、相当気合いの入ったイベント列車でした。
折角の米原廻りだったので、北陸本線の余呉〜近江塩津を撮影地に選びました。有名撮影地での混雑を避けたいというのもありましたが、1:25000の地形図片手に探し当てた場所で一人で対峙したいという思いもありました。
この日は時折雨のぱらつく生憎の曇り空でしたが、森の中を駆けるしっとりとした雰囲気で撮れたな、と満足して山を降りた記憶があります。

因みに、この場所からはこの先の近江塩津で合流する湖西線の高架橋も眺めることが出来ました。
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ちょっと列車の切り位置がアレですが、アマチュア時代なので大目に見てください(汗)
普段は3灯485系の前照灯もヘッドの1灯だけです。そう、ここは交流・直流の切り替え区間(デッドセクション)で電気を止めた状態の惰性で走っています。その為、車内は非常灯のみ、前照灯も1灯のみとなります。
ただ、この区間も現在は敦賀まで直流化されており、この風景も485系が走る姿も見納めとなってしまいました。
(2003/1/25 湖西線・永原〜近江塩津)

この先の近江塩津で湖西線と北陸本線が合流します。
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この場所は近江塩津の駅舎がある場所から2km北方の福井県境にも近い深坂トンネルの手前ですが、まだ近江塩津駅の駅構内扱いで、スノーシェッドに覆われたポイントがちょうど北陸と湖西の分かれ道となっています。北陸特急の世代交代を象徴するかのような681系と485系の競演を偶然収めることが出来たのも、暑い暑い2001年の夏でした。
(2001/8/16 北陸本線・近江塩津〜新疋田)

近江塩津を超えると新疋田となり、新疋田〜敦賀にかけては鉄道ファンにとっては聖地とも言える好ポイントが随所に点在しています。
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その中でも個人的に好みだったのが鳩原ループと呼ばれた上り線をインカーブから50mmレンズで捉える場所でした。
485系と言えばボンネットタイプの初期形が人気がありますが、この貫通扉がありマークの大きさも控えめの200番台(貫通型)が端正かつスマートな顔立ちで一番好きな車両でした。
ただ、前から数えて5両目を除き若干色が褪せているのが残念なところ。これは、この車両の所属する金沢総合車両所の塗料に起因するものだとファンの間では囁かれていました。「松任(←現在の白山市※金沢総合車両所の所在地)の白ふき」とも揶揄していたことも、写真を眺めながら思い出しました。
この特急「加越」も今や特急「しらさぎ」に吸収されてしまい、列車自体も地味に消滅してしまいました。
(1999/10/21 北陸本線・新疋田〜敦賀)

敦賀から先の南今庄での思い出はまた次回にお話しましょう。
(つづく)

# by feel-railside | 2014-08-19 00:56 | 国鉄型
2014 欧州紀行【6】 ミュンヘン→ブダペスト EuroNight 463列車 夜行列車の旅 
■5/23(金)

ミュンヘンでの撮影を終えて、今宵の宿はこの列車です。
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ミュンヘン発ブダペスト行EN463列車。
ハンガリー国鉄(MÁV-START)のボロい渋い車両です。
途中、オーストリアのザルツブルクまでは、クロアチアのザグレブ行499列車と併結して運転します。
かつての東京口のブルートレイン、「出雲3,2号」と「紀伊」が名古屋まで併結運転すると言えば分かり易いでしょう。
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チケットはDB(ドイツ鉄道)のサイトからオンライン予約しました。ICE等のチケットは自宅のプリンターでのプリントアウトでOKでしたが、なぜかこの列車に限ってはわざわざ国際郵便による郵送でした。
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個室を一人で使うので、€139(約19000円)と割高でしたがスリなどの心配も要らないし、ゆっくり休みたかったのでちょっと奮発しました。
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室内はこんな感じです。
赤とピンクという、場末のラブホを彷彿とさせる室内の配色がナントモですが(汗)、構造は日本のブルートレインのA寝台個室(シングルデラックス)に似ています。ベッド幅と天井高は一回り大きいです。ベッドは3段式になっており、3人用個室まで対応しています(更に隣の部屋とのロックを外せば、3X2の計6人のコネクティング個室にも出来るみたいです)。
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テーブルを跳ね上げて洗面台が出てくるギミックも日本と同じですね。
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空調関係のスイッチ類も何となく記号で分かります。0,1という二進法表記は独特ですが。
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出発後、すぐに車掌が来て、切符を回収します。また下車時に渡すとのこと。
ミュンヘンを出て1時間もするともうオーストリアとの国境付近です。
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オーストリアに入り、国境の町、ザルツブルクに停車しました。ここでザグレブ行を切り離すと同時に時間調整の為の長時間停車です。奥にはÖBBのタレント(近距離電車)が休んでいます。
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ドイツ到着からのハードスケジュールのせいか、ぐっすり眠ってしまい、目覚めた時には、既にウィーンも過ぎハンガリー領内に入っていました。
ドイツやオーストリアで見られなかった、だった広いハンガリー小平原の中を列車は走っています。
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着替えを終え、洗顔歯磨きを終えたところで、ドアのノックの音が聞こえました。
車掌が朝食を持ってきてくれました。
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といっても駅の売店で買えそうなパンやオレンジジュースで、正直ないよりマシといった感じの内容ですが、運賃に含まれているのでヨシとしましょう。唯一嬉しかったのが、淹れたてのコーヒー。濃いめに淹れてくれててお替わりもできました。車窓を眺めながらのコーヒーは洋の東西問わず美味しいものです。

個室のコンセントは色んな充電で大忙し。
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そうこうしているうちにハンガリー西部の比較的大きな都市、ジェールに到着しました。
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ドナウの流れが車窓に近づいてくると、終点ブダペストはすぐそこ。
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定刻の8:54ブダペスト東駅到着。
ここで高校時代の同級生が待っててくれている筈です。
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(つづく)

# by feel-railside | 2014-08-14 23:12 | 海外
2014 欧州紀行【5】3日目 ミュンヘン München その2
なかなか更新のほうが進まずに申し訳ありません m(_ _)m

3日目、ミュンヘン午後の部です。
ミュンヘン中央駅のスタンドで軽く昼食をとった後は、腹ごなしに駅構内を散策しました。
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ミュンヘンらしくドイツ国内へのICEはもとより、オーストリア、イタリア、ハンガリーへの国際列車も次々と発着します。
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一番手前のMERIDIAN(子午線?)鉄道は昨年出来た新興のローカル私鉄。ドイツ鉄道(DB)の線路を借りてザルツブルクまで走ってます。運賃もDBより安く、いわば鉄道版LCCみたいなもんです。お隣にはオーストリア連邦鉄道(ÖBB)ご自慢の超特急、ウィーンを経てブダペストまで行くRailjetがいます。

ちなみにミュンヘン市の駅や停留所にある券売機は、何と日本語にも対応しています。燦然と表示される日の丸が嬉しい。トルコ語対応なのがドイツらしいですね。
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東京もオリンピックに向けてこれくらいの多言語表示の券売機は欲しいですね。


では再び、市電の撮影開始です。
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Hermann-Lingg-Straße 〜 Holzapfel Straße
P3型と同じカラーリングの車両も続々と青一色塗装に塗られて稀少になってきました。

ここでちょっと早めの夕食。
お昼に目を付けていたフランチスカーナーの直営レストラン「Zum Franziskaner」へ。何と創業は1363年とのこと!
日本がまだ南北朝時代だった頃からあるんですね〜。この頃飛行機があったら、後醍醐天皇も美味しいビールが飲めたかも、とかアホな想像をしながら、
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待望のヴァイスビール(小麦ビール)で650年の歴史に乾杯です。
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揚げたてのプレッツェルがまたビールとよく合います。4種の茸のスープも美味。
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そして待望の白ウィンナーとレバーケーゼ。結局ビール4杯とウィンナー4本食べたりして€30ほど払いましたが、大好きヴァイスビールとヴァイスヴルストを心行くまで食べられて大満足♪
日本人にも人気のレストランみたいでぐるなびページまでありました。


燃料投下したところで、ようやく日が傾いてきてくれました。
さあ、撮影再開です。
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Theatinerstraße - Nationaltheater

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Karlsplatz
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3点ともTheatinerstraße - Nationaltheater

やはりトラムは夜の街に映えます。
気付いたら22時頃まで撮影していました。


そして、今宵の宿はこちら↓です。
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(つづく)

# by feel-railside | 2014-07-18 01:00 | 海外
2014 欧州紀行【4】3日目 ミュンヘン München その1
■3日目 5/23 金曜日

前夜のICEの大幅な遅れでホテルにチェックインしたのは深夜1:30。
やや眠気は残りますが、今日は一日張り切ってミュンヘン市内での撮影です。

「あらら、たった6時間しかいなかったの?宿代、半分にしてあげたいところだわ!」
なんてフロントのお姉様に言われたりしながらも、スーツケースを晩まで預かって貰い、8:00にはチェックアウトしました。

5月のゴールデンウィークにミュンヘンを訪問したNさんから、
「20,21系統に旧型車のP3型(Baureihe P)が結構走っていたよ。」
との情報を得て、まずはそれを狙う事にします。

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Leonrodplatz - Hochschule München
噂通り21系統で走っていました。大半の仲間は既に廃車かルーマニアのブカレスト、ティミショアラで第二の人生を歩んでいます。ミュンヘン市内を闊歩する姿を拝見できるのはこれが最後かもしれません。
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この小学校の教室の椅子みたいな座席がたまりません。でもこの椅子、結構フィットして乗り心地いいんですよ。
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ミュンヘンの市電や地下鉄には、こんな可愛いマークが。これ結構好きなんです。決してゆるキャラとかではありませんw
れっきとしたミュンヘン市の紋章です。
ミュンヘンの名前の由来はMönch(メンヒ=僧侶)とMunichen(ムニヒェン=小僧)とのこと。それで聖書を持った修道僧ということになっているようです。

乗り心地も良く、ウトウトしながら終点まで乗ってしまいました。郊外の公園のような場所です。新緑をバックにサンニッパのレンズで正面ドカンも撮っておきました。
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Westfriedhof - Borstei

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Karlsplatz
再び、中心部のカールスプラッツへ。ミュンヘン市電は片運転台の為、終点ではこのように急角度のループ線が形成されています。長い編成をアウトカーブから格好よく狙うなら、起点・終点で撮るのがポイントです。
次に19系統に乗り換えて、トランジットモールのある、テアティナーシュトラーセに向かいます。

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Theatinerstraße - Nationaltheater
自動車の乗り入れを制限した(一部事業用車やパトカー等の緊急車両は進入します)、歩行者、自転車、路面電車に特化した街区です。いかにもドイツらしいトランジットモールの風景です。

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Theatinerstraße - Nationaltheater
ドイツのヴァイスビールの中でも大好きな「フランチスカーナー」直営のレストラン前です。ここはディナーで訪れることにしましょう。
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お昼はミュンヘン中央駅に戻って、ホームの立ち食いで我慢。ショーウィンドーで好みのヴルスト(ウィンナー)を選んで、ホットドックにするか、パニーニに挟むか等選べます。
僕の好物はこのCurry Wrust(カリーヴルスト)。長いウィンナーを一口サイズに切って、特製のカレーソース(BBQソースにも似た味?)で炒めてカレー粉を振って出来上がり。別添えでパンも付きます。ジャンキーな味わいですが、これがクセになるんです。お値段もビール込みで約€5(700円)とコスパも抜群です。

〜午後の部につづく〜

# by feel-railside | 2014-07-08 00:07 | 海外
2014 欧州紀行【3】フランクフルト Frankfurt am Main その2 ⇒ミュンヘン München
無事、モバイルも開通できたことだし、お昼も満足したところで、撮影再スタートです。
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Weser-/Münchener Straße 〜 Willy-Brandt-Platz
フランクフルトといえば、ヨーロッパの金融の中心地。欧州中央銀行の本店はフランクフルトにあります。大きな€(ユーロ)マークは、フランクフルトのシンボルです。


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Willy-Brandt-Platz 〜 Römer/Paulskirche
フランクフルトのトラムでは定番の撮影地。旧市街の古い町並みと絡められるのはここくらい。レーマー広場、ゲーテハウスなどの観光地にも近く、昼夜問わず観光客で賑わっています。



電車に乗ってちょっと郊外に出掛けてみましょう。
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Niederader Land Straße
フランクフルトは都会の割にはコンパクトな街です。市の中央部を東西に流れるマイン川が商業地(北側)と住宅地(南側)を明瞭に分けていることも大きいでしょう。中心部から僅か電車で15分ほどのこの場所も、落ち着いた町並みが広がっています。
また、河畔や橋は市民の憩いの場となっており、カメラを持っていると「撮ってくれないか」とよく声を掛けられました。
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フランクフルトはまた、世界最大の見本市会場(メッセ)があることで有名で、メッセ開催中はホテルの値段も跳ね上がり、旅行者泣かせの街でもあります。
そんなメッセ近くは美しい緑道軌道になっていました。
近くの公園の緑地がそのまま軌道まで続いていて、何の柵もなく平然と電車が行き交っています。
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Hohenstaufen Straße 〜 Festhalle/Messe


電車の来ない隙を狙ってウサギの親子がエサを探しているようです。
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と、西から真っ黒い雲が現れました。嵐の予感。
今夜は21時前のICEでミュンヘンに移動するので、撮影はこのへんで打ち切り、早めに食事にしましょう。
今夜乗るICEは路線の工事に伴い、中央駅(Hauptbahnhof)ではなく南駅(Südbahnhof)からの発車。
南駅はリンゴ酒の酒場の多いザクセンハウゼン地区にあるので、ちょうどいい塩梅です。
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ドイツの名物料理、シュヴァイネハクセ(豚スネ肉のロースト)。付け合わせはザウアークラウト。ちょっと分かり辛いですが、奥のグラスに注がれているのがリンゴ酒(アップルワイン)です。
アップルワインは前も飲んだ事あるので、想像できる味ですが、そんなに美味しいもんじゃないです。一杯飲めば、まあいいかというレベルです。やっぱりビールが美味しいですね。
期待のシュヴァイネハクセですが、見た目より中の肉がパサパサしていてイマイチ。ちょっとローストし過ぎみたいで、残念でした。


これから、
フランクフルト南駅20:54発 ICE821列車 ミュンヘン中央駅0:13着
の列車に乗ります。
何でこんな遅い列車にしたかというとズバリ、激安チケットだったからです。
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通常運賃だと€109(約15000円)するんですが、この切符は何と€29(約4000円)。1/3以下の価格です。
ドイツ鉄道(DB)では、航空券と同じくネットで事前購入すれば2〜3割近く割り引く「早割」運賃があるのですが、更に時間帯的に空いてる列車(飛行機が早朝深夜便は安いのと同じように)は破格値で売り出されたりします。

フランクフルト〜ミュンヘン間は東京〜京都間に相当する距離。いわば「のぞみ」が事前割引で4000円で乗れるようなもんです。日本の鉄道も、もうちょっと弾力的な運賃設定してくれればいいのですが…。


しかし、乗車して程なくして急速にスピードダウン。ノロノロ運転が続き、途中のヴェルツブルク駅でついに抑止。するとDBより不吉なメールが、、、
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WEB予約した乗客には、当該列車が遅れそうな時は律儀にこんなメールを送ってくるようです。
なんともドイツらしいです。
どうも先ほどフランクフルトを襲った嵐の雲を追っかけてるようで、大幅な遅れが見込まれるとのこと。

この後車掌が特急運賃分の一部払い戻し(特急料金の25%相当額)申請の用紙を配布して廻りますが、僕の場合は
「ドイツに知り合いか家族はいるか?」
「ドイツに銀行口座はあるか?(←ないに決まってるだろw)」
など訊かれたので全てNoと答えると
「残念。でもBistro(ビュッフェ)に行けば、ビールを2本サービスしてくれるわよ。」
と教えてくれました。
列車が遅延するとビールのサービスがあるなんて何て素敵な国なんでしょう!
もう払い戻しなんてどうでもいいです。この運賃なら25%貰えたところでたかが知れてます。
ビール2本貰えるだけで十分です♪

結局予定より1時間15分の遅れで、1:30過ぎにミュンヘンに着きました。↓は車内のモニター画面。
お疲れさまでした、、、Zzzz
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(つづく)


# by feel-railside | 2014-06-21 00:13 | 海外
2014 欧州紀行【2】フランクフルト Frankfurt am Main 〜その1
■2日目 5/22 木曜日

今日は一日、フランクフルト市内で撮影です。
中央駅で一日乗車券を買って、とりあえず最初に来た電車に飛び乗り、フランクフルト南駅(Bahnhof Frankfurt(Main) Süd)に向かい、朝の光景を写真に収めます。
ここはUバーン(地下鉄)やSバーン(日本でいう近郊列車)の起点でもあり、乗り換え客などで朝ラッシュの時間帯はそこそこ混雑します。日本ほどではありませんが。

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路面電車の停留所に今度はバスがやってきました。

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2点ともBahnhof Frankfurt(Main) Süd

ヨーロッパではよく見る光景で、別に誤進入した訳ではありません。
こちらではバスも路面電車も同じ。たまたまレールの上を走るか、道路の上を走るかの違いだけで、勿論運賃設定も一緒です。ついでに言うと、Uバーンや、ドイツ鉄道が運営するSバーンも共通運賃です。
日本のようにバスから地下鉄、路面電車からバスに乗り換える際にその都度、乗車券を買ったり、整理券を取ったりする必要もなく、また有効時間内であれば何度乗り換えしようが一枚の切符だけで済みます。
このようにシームレス化した運賃制を敷いているのがヨーロッパの都市交通の特徴で、旅行者にも分かり易く、この点では日本はまだまだ遅れていると言っていいかもしれません。

ちなみに↓がこの日利用した一日乗車券。空港まで有効な切符なので若干高めの€8.50(約1150円)ですが、市内のみなら€6.50(約850円)です。
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なお、フランクフルトの一日乗車券は、他のヨーロッパの都市で多く採用されている24時間制ではなく、日本と同様の当日限り有効なので注意が必要です。


ひととおり撮影した後、Uバーンでフランクフルトのショッピング街、ハウプトヴァッへ(Hauptwache)に向かいます。
ここで、日本から持参したモバイルルーターに挿すプリペイドSIMを購入する為、携帯ショップ探しです。
日本のdocomoで契約したiPhoneはSIMロックがかかっているし、海外パケット定額にしても日額2980円は高過ぎ。海外旅行用のレンタルルーターなら日額1200円程度で済みますが、データ量の制限(一度の渡航で1GBまで。他に一日の上限もあり)もあるんでパス。結局docomoのモバイルルーターを予めdocomoショップでSIMフリー化して貰い、それを海外で使ってみることにしました。

まずは最大手のドイツテレコム(日本でいうNTT的存在)の運営するT-mobileへ。しかし「取り扱ってない」と、にべもなく断わられます。英語の拙い旅行者相手が面倒臭い、雰囲気ありあり。もっと上手く英語を話せたらいいんですが(ドイツ語が出来れば言うことナシなんですが…)、海外に行くといつもの事なんですが、最初のうちはこちらの緊張もあってなかなかコミュニケーションが取れません。(なぜか日数が経つに従って変な度胸がついて会話も成り立って行くから不思議。)
で、替わりに斜め向かいのVodafoneを薦めらました。ただし、こちらは総額で€45もすると言われ数日滞在するには高過ぎ。「旅行者向けのもっと安いのはないか?」と聞いても、「ない」とのこと。ここも売る気ナシとみて早々と退散。
そして最後の頼みの綱、O2というイギリス資本の携帯ショップにダメもとで行ってみると、
「日本人か?」
と聞かれ、そうだと言うと、持ってるカメラで何を撮るのか?など興味津々。それで、かくかくしがじかの事情でSIMカードを買いたいと伝えると、「君にベストマッチなものがある」と言われ、€9.90のSIMカードを出してくれました。
「これに€15チャージすれば、1ヶ月間5GBまで使える」と言われ、さすがに4〜5日の滞在(ドイツのみ)で5GBも要らないだろうとも思いましたが、ショップを廻り回りして疲れたので、向こうの薦めどおり計€24.90(約3400円)で購入しました。
購入に際しては、パスポートの提示と滞在するホテルのアドレスが必要でした。また通常は自分でやらなければならない、開通作業とアクティベーションもショップのお兄さんがやってくれました。
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何とか開通しました♪
下り7.2Mbpsということでそこそこの早さです。これでGoogleマップやストリートビュー、ホテルの予約やレストランの情報入手など使い放題です。
たかだかSIMカード購入するのに時間がかかってしまい気がつけばお昼時。喉が乾いてしまいました。レーメ広場近くのオープンテラスで早速ビールを頂くことにしました。
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(つづく)


# by feel-railside | 2014-06-16 16:55 | 海外
2014 欧州紀行【1】出国編
長いこと更新を放ったらかしにしてしまいました。
実は、少しの間、ヨーロッパの取材旅行に出掛けていまして。
成田からフランクフルトに入ってドイツ、ハンガリー、スロバキア、オーストリアの計4カ国7都市の訪問でした。(以下大まかなルート)
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ということで、しばらくは欧州の鉄道事情(主に路面電車、LRTとプラスαで飲み食い歩き&モバイル事情)の報告をしたいと思います。

「あれ?1年半前の訪問記、途中じゃなかったっけ?」
「………汗」

まあ「記憶は熱いうちに打て」といいますし(小声)、取り敢えずソレはまたネタが尽きた時にでも、ということで。

■1日目 5/21 水曜日
まずは成田第二ターミナル。
しばらくは日本のビールとはお別れということで、これから乗るヒコーキを眺めながら、しみじみとヱビスです。
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と思ったら機内で、早速ヱビスを頼んでます(汗)
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欧州旅行で時差ボケしない為の機内での鉄則

「行きは寝ない、帰りは思いっきし寝る」
の実践の為
「アナと雪の女王」を見たり、グッピーラムネを食べたりしながら何とか踏ん張ります。
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が、2本目の「かもめ食堂」を見終わった時点で、まだあと6時間。
読書すると眠たくなるので、有料ですがネットに繋いでみます。
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が、フライト時間の後半1/4は全く繋がりません。KGBの妨害電波の仕業かもしれませんが、CAさんに聞いても真相は不明でした。
そうこうしているうちになんとか到着。
Willkommen zu Frankfurt!
とあるかと思えば思いっきり英語でした。
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折角ドイツに来たというのに、機内で日本のビールばかり飲んでお腹いっぱいになってしまいました。
なのでホステルの1Fにある、ちょっと猥雑なバーのお兄さんにカクテルを作って貰いました。
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だいぶ酒も廻ったので一旦部屋に戻り、今日は軽く夜のフランクフルト中央駅(Frankfurt am Main Hauptbahnhof)廻りをスナップ。22時前でようやくこの空の色です。
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今年で開業125周年を迎えるフランクフルト中央駅。前回訪問時はカバーに覆われていましたが、ようやく(といっても、まだ細かい工事は残っているようでしたが)綺麗にライトアップした姿を拝む事が出来ました。
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駅前を行き交う路面電車と絡めて。
駅をブラブラしていると感じのいい赤帽さんがいらっしゃったので声をかけてパチリ。
後日、Mailで画像を送ったら喜んでくれました。※Mailの内容はドイツ語で殆ど分かりませんが「!」がいっぱいだったのでそうと推測
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現地時間で23時(日本時間だと徹夜して6時を廻ったころ)、フラフラになりながらホステルに戻り就寝です。
(1日目おわり)

# by feel-railside | 2014-06-11 00:29 | 海外
広島フラワーフェスティバルと路面電車
ゴールデンウィーク前に呉の倉橋島で取材が入り、折角だったので、帰りの駄賃で各地の路面電車事情をウォッチしながら帰りました。
まずは広島。広島のゴールデンウィークの風物詩といえばフラワーフェスティバルです。
期間中はホテルの手配も困難になるほどの盛況ぶり。
そんな中、最上階のレストランからトレインビューできるホテルを予約する事が出来ました。
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ホテルサンルート広島 は平和記念公園に近く、このように原爆ドームと絡めて撮る事ができます、ということを路面電車に詳しいHさんより情報を得まして泊まった次第でした(^ ^;;
フラワーフェスティバルのパレードまでは時間があったので、今年から走り始めた「グリーンムバーLEX」を狙いに比治山線に向かいます。
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比治山線と言いつつ都市化した市街地では比治山と絡めるのは結構苦労します。

そうこうしているうちにパレードの時間。もちろん狙いは花電車です。実は3年前も狙ってたのですが、バスに被られて涙したのです、、、
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↑3年前
↓今年
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う〜ん、手前にクルマが来ましたが、春らしいパステル調なんでヨシとしましょう。バックの大通りも今回のほうが賑やかですし。
ただ残念だったのが、今年から綺麗なお姉様たち(観光親善大使やフラワークイーン)の同乗がなかったこと(笑)
替わりに広電の社員さんが乗ってました。

でもやっぱり↓がいいかも(^^;; ※こちらも3年前の写真です
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気を取り直してお好み屋です。広島行ったら必ず訪れる藤川商店 。お好み焼は450円〜。物価の安い広島と言えども、ワンコインで食べられるお店はそうそうありません。(写真は肉玉そばダブルで650円)
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おばちゃん一人で切り盛りしています。数年前に仕事の関係で長期で広島滞在していた頃、週2で通っていたお陰で今でも覚えてくれています。ここ何年かは年1,2回の訪問ですが、いつまでも元気に焼いてて下さいね。
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# by feel-railside | 2014-05-08 23:58 | 路面電車・LRT
同乗取材で活躍するレンズ
4/21に発売された「路面電車Ex」誌。この誌面では「女性運転士・アテンダント 奮戦記」の取材を担当しています。


今回は鹿児島市電の女性運転士さんだったのですが、取材当日の勤務は遅番。撮影も夜間がメインとなります。
そこで苦労するのが同乗での車内撮影。路面電車という、ただでさえ狭い空間で乗客も沢山乗っている中、ストロボは御法度。そこで活躍するのが明るい広角単焦点レンズです。
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Canonの"EF 24mm F1.4L II USM"というレンズ。
この写真はノンストロボ、開放値(f1.4)で撮ったのですが、ピントもシャープでとろけるようなボケも気に入ってます。ボディのほうも進化してISO6400とか12800というフィルム時代では考えられないような超高感度でも雑誌誌面なら十分堪え得る画質になったのも大きな武器です。


フロントウィンドウに映る夜景は南九州一の百貨店、山形屋本店です。
外からだとこんな感じです。
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15年前に復原された大正ロマン漂う佇まいで、特にライトアップされた夜が美しく、鹿児島の繁華街のシンボルとなっています。
余談ですが、この百貨店の大食堂にある「焼きそば」は超おススメです。揚げ麺に餡が乗った、いわゆる「皿うどん」ですが、700円弱とは思えないボリュームで一食の価値ありです。


そんな感じで誌面のほうも宜しくお願いします。
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路面電車Ex03 (イカロス・ムック)

イカロス出版


# by feel-railside | 2014-04-30 13:52 | 路面電車・LRT