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えち鉄・福鉄 相互乗り入れと「ki-bo」デビュー
このところ、ブログの内容が「さよなら」や「惜別」とか寂しいトピックが多かったので、久しぶりに明るい話題を。

今日(2016年3月27日)に、福井県内の二つの私鉄、えちぜん鉄道と福井鉄道が、相互乗り入れを開始しました。
詳細について本文では省きますが、以下のリンクが分かりやすいと思います。

えちぜん鉄道と福井鉄道乗り入れ 全国初の試み、3月27日運行開始

これまでは両社の路線は田原町駅で、駅を共有し乗り換えは出来ましたが、線路は繋がっておらず徒歩での連絡、そして待ち時間も必要でした。田原町駅周辺は文教地区で学生の利用が多いものの、境界駅である田原町からお互い一つ先の駅に大学や中学・高校があったりして、乗り換えの手間や時間のロスで学生は不便を強いられていました。

ただ、車両の仕様(福鉄は低床の路面電車、えち鉄はホームが必要な通常の鉄道車両)も異なり、お互いのホームの高さも違う為、線路を繋げれば「はい」解決という訳ではありませんでした。

そこでえち鉄側が福鉄の仕様に合わせる形で
・えち鉄が路面電車仕様の低床電車を導入する
・えち鉄側の乗り入れ区間の駅のホームを、低床車用に改修する
ことが決まり、晴れて今日の日を迎えた訳です。

そのえち鉄側の低床車(LRV)が今回紹介する「ki-bo(キーボ)」で、今日の乗り入れに合わせてデビューしました。
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田原町駅(写真はすべて2016.3.27撮影)

この愛くるしい顔と、ネーミングでたちまち子供達にも大人にも大人気。


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福井鉄道福武線・田原町〜仁愛女子高校前

3年前、福鉄で先にデビュー「Fukuram(フクラム)」は鋭い目つきの顔でしたが、「ki-bo」は柔和で癒し系の顔ですね。
ちなみに↓がその鋭い目つきのヒトで、昨日(2016.3.26)デビューした黄緑色の第3編成です。
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福井鉄道福武線・市役所前〜足羽山公園口


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福井鉄道福武線・市役所前

併用軌道区間を走る「ki-bo」。
二つの異なる鉄道事業者が路面電車区間を挟んで、相互に乗り入れるのは日本初のことです。
なおこの写真の上方で左に分岐しているのがいわゆる「ヒゲ線」と呼ばれる支線で、こちらも今日付で延伸して駅前広場まで乗り入れるようになりました。


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福井鉄道福武線・三十八社〜鳥羽中

福井鉄道側も、商工会議所前以南は鉄道線となり、鯖江市内に入ると長閑な田園地帯を走ります。
車列の波に揉まれながら走る路面電車区間とのギャップが面白いですね。
ちょうど菜の花が咲き乱れており、黄色X黄色でいい感じで撮れました。


今日は駅にいた社員さんもヘトヘトで、
「学校の新学期が始まるまで、私たちも慣れないと!」
と仰ってました。


福井に桜が咲く頃には、入学式と新学期を迎えるようです。
学生の希望(「ki-bo」)を膨ら(「Fukuram」)ませてくれる電車になってほしいですね。

by feel-railside | 2016-03-27 23:58 | 路面電車・LRT
フランス紀行2015【その4】リールにトラム保存鉄道を求めて
忘れた頃にやってくるフランス紀行。
今回はフランス北部の町、ベルギーとの国境にも近いリールに向かいます。

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出発はパリ北駅(Gare du Nord)。
歴史ではパリ・サン=ラザール駅に劣りますが、駅舎の規模、荘厳さではパリのターミナルの中でもナンバーワン。

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パリ北駅で好きな風景が、この荘厳な(!)パタパタ。
フランス国鉄(SNCF)の駅では、列車の発着案内は液晶モニター化が進んでおり、もちろんパリ北駅にも設置されていますが、このように古い装置もちゃんと残されています。
古めかしい駅の雰囲気ともマッチしています。

だだ一文字ごとにパタパタする為、全体の表示が切り替わるのにすんごく時間がかかります。
というか、常にどこかがパタパタしている状態です。
ロンドン行きのユーロスターやブリュッセル、アムステルダム、エッセン行きのタリスなどが表示され、ひときわ国際色豊かで旅情を掻き立ててくれるパタパタです。

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駅で見つけたヘンなモノ。
どうやら待ち時間を解消する為の新手のアイテムのよう。運動不足解消しながらスマホが充電できるという一石三鳥的な発想。
僕も使いたかったんですが、彼女たちどいてくれませんでした。

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さあ、そろそろリール=ユーロップ経由のダンケルク行きのTGVが発車時間が迫ってきました。
TGVはリニューアルする度に残念な塗装になります。

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パリからリールまで250kmをほぼ1時間で結びます。パリ近郊では在来線を走ることを加味するとLGV区間ではほぼ300km/hのトップスピードで走行します。
今回はスポンサーからユーレイル・グローバルパスを提供して貰ってたので基本乗り放題なのですが、TGVと一部のInterciteだけは事前指定が必要で、その都度9〜18ユーロ徴収されます。
ここらへんが事前指定の要らないドイツのICEと比べるとTGVのイマイチ使い勝手が悪いところです。

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翌日、残念ながらリールは1日雨模様。

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まずは、ホテル近くのリール=フランドル駅をパシャリ。
そしてリールにはもう一つターミナルがあります。
ここと、昨晩降りたリール=ユーロップ駅。
前者が昔ながらの行き止まりの頭端ホームが並ぶ駅。駅舎も趣きがあり、歴史はあるもののローカル列車が主体に成り下がっています(リール止まりの一部のTGVも発着)。
後者はTGVの延伸とともに開業した近代的な駅で、ここでイギリス、ベネルクス3国に分かれる結節点となっており、まさにヨーロッパの鉄道の要衝。TGVやユーロスター、タリスがひっきりなしに発着しています。
ただ両者の距離は500mほど。間には巨大なショッピングモールがあり、徒歩での連絡が可能です。

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そして、そのリール=フランドル駅の地下からトラムが運転されています。
ここリールのトラムの開業は1909年。実に100年以上運行され続けています。
今でこそ、フランスはトラム天国、百花繚乱の様相ですが、一時期モータリゼーションの発達でフランスのトラムは瀕死の状態にありました。その中でも生き残って営業続けているのが、ここリールと、マルセイユ、サン=テティエンヌの3都市だけなんです。
それ以外の現在走っている都市は、一旦は廃止されて復活したか、新設された都市です。

その意味では歴史あるリールのトラムですが、90年代半ばに近代化されて、それまでの主力だったデュワーグカーは駆逐さてしまいます。替わりに、イタリア・ブレダ社(後のアンサンドル・ブレダ社。今年、日立製作所が買収したフィンメニカ社の傘下企業)の低床車が導入されました。

が、このクルマ、イタリア製の割にはカッコイイとかオシャレというよりブルドッグのよな無骨なデザインで、個人的にはあまり好きではありません。
運転台の後ろに殆どの制御機器を載っけてるんで前面展望が出来ないのも大きなマイナス。
ただ乗ってみると、やたらと加減速が良く、昔の大阪市交の地下鉄20系のような甲高いVVVF音をキュンキュン鳴らして、懐かしい雰囲気には浸れますが(笑)
とはいえ、好き嫌いで撮らない訳にもいかず一通り乗って、曇天でも綺麗に撮れそうな場所をロケハンしながら、なんとか撮影を済ませました。


さて、前置きが長くなりましたが、午後からは楽しみにしているトラムの保存鉄道を訪問します。
保存鉄道と言えば、蒸気機関車を思い浮かべることが多いかもしれませんが、欧米では少なからず路面電車を動態保存しています。ちなみにフランスで路面電車の保存鉄道を運行しているのはリールだけで、AMITRAM (←運転日やダイヤもこちらのリンクから確認可能)というボランティア団体が運営しています。ただ郊外のMarquette地区という住宅地の中にあり、決して行きやすい場所にはありません。

とりあえずは腹ごしらえ。
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フランス全土に展開するパンのチェーン店「PAUL」。
日本でも敷島製パンがライセンスを受けて出店していますが、リールが発祥の地。そしてここがその本店です。
さすがに本店だけあって、雨ながらも行列ができています。
日本にはないマカロンやメレンゲなども並んでますが、野菜と鶏肉を挟んだサンドで簡単に済ませました。

実はどのバスに乗ればいいのか分からなかったのですが、何となくMarquette地区に行きそうなバスを路線図で探して、バスに揺られること30分。Googleマップを眺めながら近そうな停留所で適当に下車します。
さらに住宅地の中を歩くと15分。
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ようやく看板を発見!

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まだ営業運転前ですが、入念に試験走行していました。
というのも、今日(5/31)が今年最初の運行日。

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どうもポイントの調子が悪いようで油を挿しています。
ご覧のように、おじいちゃん達が運転のボランティアスタッフ。

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車庫には他に2台保存されており、両方とも動かせるとのこと。
右の432号が1921年製、左の小さい74号が1920年製でこっちは単車(非ボギー車)との説明でした。
今回乗る車両が一番古い車両で1910年製で、何と御歳105歳!
リールに路面電車が開業したのが1909年なので、開業1年後から走っている車です。

で、客は僕一人。完全な貸切列車でした。
運転室にも入れてくれました。(と言ってもオープンデッキなんで誰でも入れますが)
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2km程度の距離と聞いていたので、のんびり走るんだろうな、と思ってましたが結構かっ飛ばします。
吊り掛けのモーター音もいい感じです。

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生憎の天気でしたが、しっとりと落ち着いた運河沿いの住宅地の中を走る姿も絵になります。

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こんな感じで電車と一緒にジョギングする姿も。
僕もこの辺に住めば、最近サボってるジョギングも嬉々として続けられるんだけどなー、とか(笑)

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最後に流し撮りで、Au revoir!
この画像を帰国後メールで添付して送ったら、とても喜んで貰いました。

こんな住宅地の中で車両だけでなく、車庫、レールそして電気設備まで2kmの距離とはいえ維持費は相当なもの。
それでもボランティアと寄付だけで運営し、住民にも受け入れられて(←直接聞いた訳ではないけど)、あたかも現役路線かのように走る姿に、ヨーロッパの鉄道趣味に対する懐の深さを感じたのでした。

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1日中雨の中、動いた体は冷え切っていました。
リール名物のムール貝の白ワイン蒸しを食べて体を暖めてから、パリに帰ることにしました。

(つづく)


by feel-railside | 2015-10-03 21:38 | 海外
フランス遠征 2015 【その3】トゥールのトラム
初めて訪問した街でトラムを撮影する場合、まずは起点から終点まで乗り通します。

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※トゥールのIC乗車券…紙製ですが中にはICチップが埋め込まれており車内のカードリーダーにタッチします。1日乗車券は3.90€(約550円)。無効になっても、停留所の券売機でチャージ(乗車券情報の書き込み)すれば、何度も繰り返して利用できます。バス・トラム共用。


いい景色に巡り合うと思わず下車したくなりますが、とりあえず撮影は我慢。

車窓から撮影に良さげなポイントはどんどん、GPSで現在地を示すスマホのGoogle Mapに保存しておきます。

その地図をもとに、光線状態などを加味すれば効率のいい撮影プランを練ることができます。


それで、やはり最初に訪れたかった場所はココ。

既にトゥールのトラムの撮影名所ともなっていますが、外せません。
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Tramway de Tours Ligne-A Christ-Roi〜Tranchée

トータルデザインを手がけたのはコンセプチュアル・アートの第一人者、ダニエル・ビュラン。


トラムが横切るロン・ポワン(Rond Point※ラウンドアバウトの仏語)内に、得意のインスタレーションさながらの真っ赤なオブジェを大胆に配置しています。


ビュランは既に、アルザス地方のミュールーズで実績を作っておりトゥールは2例目。

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Tramway de Mulhouse Ligne-3 Porte Haute


ミュールーズでは、半円状のカラフルな巨大な円弧を用いて、遠くからでも駅(停留所)と判るようにシンボライズさせていました。


そしてシンボライズに留まらず、この円弧に架線柱とビームの機能を持たせていたことに感心したのですが、トゥールでは単なるオブジェに陥っているのが、残念なところでした。




次に訪れたのは、トゥール南郊にあるショッピングセンターの近く。この林の中を走るトラムにトキメキでした!

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Tramway de Tours Ligne-A L'Heure Tranquille 〜 Pont Volant

この区間は是非とも絵にしたい、と勿論下車。

たた当日は、晴れたり曇ったりの猫の目のような天気。

こういう時って、だいたい列車の通過時だけ曇ってしまったりするんですが、フランスに来てもその傾向は御多分に洩れず。



あれやこれや地平スレスレのアングルから撮っていたら、線路脇の家から人が出てきて、声を掛けられました。

「ヤバい。『こんな場所で何してんだ』とか言われそう」

と、一瞬緊張してしまいましたが、ニコニコしながら僕に寄ってきて、フランス語混じりの英語でこの場所について説明してくれました。

なんと、この場所はもともと車道で芝生の軌道部分はアスファルトだったとのこと。

アスファルトを剥がして、そこにトラムの軌道を敷いて芝生を植えたらしく、おかげでアスファルトから発する熱がなくなり家も涼しくなった、と大袈裟な身振りで説明してくれました。

で、剥がされた道路はこの並木の東側(写真で言うと右側)に移設されています。

何とも二度手間な工事ですが、魅力ある路線にする為に労を惜しまないところがフランスらしいな、とも思いました。



そしてもう一つ。トゥールのトラムはまた夜の走行シーンが魅力的だったりします。

理由はこの後の写真を見て頂くとして、ただ今は5月下旬。

緯度の高いこの辺りでは22時頃にならないと暗闇に支配されません。

ここは一旦、食事でもしてホテルで日が暮れるのも待ちましょう。

前日のパリで、40€(約5600円)近く晩ごはんで散財してしまったので、今晩は質素にカルフールのお惣菜で済ませます。
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ビールのロング缶を入れて6.5€(約880円)と、まずまずのコスパ。



21時を過ぎて、再び撮影開始です。

この車幅と一体化したヘッドライトがカッコいいんです。
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Tramway de Tours Ligne-A Jean Jaurès 〜 Nationale(次の写真も同区間)

そして後ろ姿のテールライトもまた。

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撮影を終えた頃は既に23時前。

やはり、ヨーロッパで夜景を撮るなら秋〜冬ですね。21時を過ぎるとレストランの前以外は人通りも減ってひっそり。

トラムは既に終電。

ホテルまでとぼとぼと歩いて帰りました。

(つづく)

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(トゥールのトラムの路線図 ※拡大版はここをクリック)


by feel-railside | 2015-08-13 21:04 | 路面電車・LRT
フランス遠征 2015 【その2】パリ→トゥール
だいぶ間が空きましたが、お盆期間中にボチボチ話を進めていきたいと思います。


パリを拠点に最初に目指したのがトゥール。

世界史的には「トゥール・ポワティエ間の戦い」で有名ですが、今は人口15万人足らずのロワール川沿いの小さな町です。

トゥールには、2013年8月から新しいトラムが走り出したのですが、僕の前回のフランス訪問は2013年6月。残念ながら開業前で、ようやく初訪問となります。


パリからトゥールへの鉄道での行き方は

(1)パリ・モンパルナス駅からTGVで …所要時間約1時間15分
(2)パリ・オステルリッツ駅からCorail Intercites(都市間急行列車)で …所要時間約2時間20分

の2通りありまして、

(1)は天下のTGV。早いけど料金は割高。
(2)はTGVの倍近く時間はかかるけど、運賃はTGVの半分以下。

となると自ずと選択肢を絞られます。



オステルリッツ駅はパリのターミナルの中では唯一未訪問ということもあり、駅の観察をかねて後者を選択しました。

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メトロ8号線でセーヌ川を渡るとすぐにオステルリッツ駅です。

メトロはセーヌ川を渡る為に地上に出ており、駅舎の2階に乗り入れています。

そしてフランス国鉄の路線は、この路線に直交するように(写真でいうと、左側DEPARTと書かれた建物)の中に頭端式のホームが並んでいます。

ちょっと規模は違いますが、東京で言えば渋谷の地下鉄銀座線とかつての東急渋谷駅と似た構造と言えば、分かりやすいかもしれません。

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パリの6つのターミナル駅の中では、ここオステルリッツ駅とサン・ラザール駅の2駅はTGVの乗り入れがありません。

サン・ラザール駅はパリ近郊(イル=ド=フランス地域圏)へのトランジリアン(郊外列車)が頻繁に発着する忙しい駅ですが、オステルリッツ駅はそれらの発着も少なく、パリのターミナルの中では一番のんびりとした雰囲気です。

これから乗車するトゥール行の機関車(BB7200形)が旧塗装&旧SNCFロゴってのも、この駅の佇まいにマッチしています。


さて、発車時間も迫っていたので、早々と乗り込みます。
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今回乗車したのは2等車両。

座席の配列はヨーロッパでは一般的な集団見合い式。

日本では京急の2000形や元成田エクスプレス253系で見られるくらいの珍しい配列ですが、何を隠そう、このCorailの座席配列こそ、進取の精神溢れる京急2000形の元ネタだったりします。

特等席は、中央部にあたる4人掛けのボックス部分。

こんなガラガラな状況なので、もちろんボックスに足を伸ばして独り占めです(^ ^;;


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パリを出ると早速車内検札です。

つい2年前まではIT化などは無縁なフランス国鉄でしたが、今やフランス国外でも事前にアプリをインストールしてチケットレスで予約・購入ができるようになりました。

予約内容をiPhoneのPassbookに登録して車掌に見せれば、車掌側の端末で2次元バーゴードをスキャンして検札終了です。



パリを出発すると、しばらくはゆったりとしたスピードでセーヌ川の東側を走りますが、途中で内陸に針路を変えると、一気にスピードアップします。

このルートはかつてのフランス西部や南部へのメインルートでした。

90年代から高速新線であるLGV大西洋線が建設されると、優等列車はこぞってTGV化してしまい、完全にローカル線に成り下がってしまいました。

TEE特急「アキテーヌ」や「キャピトール」が時速200kmでボルドーやトゥールーズを目指して駆け抜けたのも今いずこ。

でも、そんな兵どもの夢のあとをのんびりとしたスピード(それでも時速160kmは出します)で辿るのもまた乙なものです。

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街→小麦畑→街→小麦畑、、、の無限ループがフランスの車窓風景ですが、アクセントを入れるかのように忽然と姿を現わす原子力発電所もまたフランスらしい風景です。

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列車がオルレアンに近づくと、古びた高架橋がずっと線路に寄り沿って伸びています。

何やら、九州・宮崎の日豊本線沿いのリニア実験線跡と瓜二つの光景。

実はこれ、フランス国鉄が次世代型鉄道として開発した、空気浮上式鉄道「エアロトラン」の実験線跡なのです。

「跡」の名の通り、結局「エアロトラン」は騒音やエネルギー効率性の観点から早々に開発を断念します。

磁気と空気の違いこそあれど、どちらも浮上式鉄道の実験線跡。

片やリニアに本格着工に舵を取った日本。片や浮上式は諦め鉄輪式鉄道の更なる高速化に変更したフランス。

どちらが吉と出るかは、いずれ歴史が証明するところでしょう。

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オルレアンをすぎると、車窓の街並みは変化します。

さすが数々の歴史の舞台となったロワール川流域。

古めかしい教会と、それを取り巻く石積みの街並みが歴史の重みを感じさせます。

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ロワール川を渡河すると、フランスの鉄道の要衝、サン・ピエール・デ・コール。

ここから5分。盲腸のように伸びた線路を走るとトゥールに到着です。

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頭端式のホームには短編成のTER車両。

パタパタ式の案内板。

いかにもフランスらしい地方都市の終着駅。

さあ、荷物を一旦ホテルに預けてトゥールの街をさるく(注)ことにしましょうか。

(注)「さるく」とは「街をぶらぶらとあてどなく歩く」の肥筑(福岡県筑後地方、佐賀・長崎県域)方言でして、これほど短い動詞で、この状態を的確に表現できる言葉は他にない→できれば標準語化、と願っている一人です(笑)

(つづく)

by feel-railside | 2015-08-11 11:46 | 路面電車・LRT
フランス遠征 2015 【その1】
書こう、書こうと思いつつ、帰国して1ヶ月超。
ようやく重い腰を上げて始めることにしました。

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今回の取材の目的は大別すると、

・フランス国内の主要都市のトラムの撮影
・レンタカーを使ってSNCF(フランス国鉄)の列車(主にTGV)の走行写真の撮影

でした。


与えられた日数(18日間)で効率よく撮影できるように、半年程前から熟考を重ねて

【前編】パリを起点に放射状に鉄道を使ってトラムを撮影
【中編】パリからニースまでレンタカーを使い縦断しながら撮影
【後編】ニースからパリに戻りながら再びトラムの撮影

という大まかなルートが浮かび上がってきました。
細かいルートは、決めずに現地で天候次第で自由に動けるようにしました。

そして、実際に辿ったルートが下記の通り。
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出発:5月27日
成田発パリ(シャルル=ド=ゴール空港)行きJAL045便
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空港からパリ市内へは、多少値段が高くても大抵バスを使ってました。
ただ、夕方のバスは渋滞に巻き込まれることが多いのが難点。
今回はできるだけ早くホテルに着きたかったので、鉄道(RER)とメトロを使ってホテルを目指すことにしました。

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ターミナル2にはRERとTGVの路線が乗り入れています。
RERはターミナル2が終点なので、ホームに降りて停まってるどの列車も必ずパリ中心部まで行けます。

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硬い座席とエアコンのない蒸し風呂のような車内。
この列車に乗ると、一気にパリに来たことを実感します。


さて、ホテルの到着を急いだ理由は、その日のうちに携帯のショップに行って、モバイルの通信環境を整えたかったからでした。
今回の取材では、車でwifiのないような地方都市を回ることも多いので、咄嗟の情報収集や位置の確認に、通信手段の確保は重要。
前回はSFRという会社を使って田舎で痛い目に遭っているので、今回はフランスのdocomo的存在、OrangeのプリペイドSIM一択です。


ホテルに着いたのが18時過ぎで、ほとんどのショップは19時で閉店。
ただ、パリ市内の中でもオペラ座とフォーラム・デ・アルというショッピングセンターの中にあるOrangeだけが20時までやっていることを事前にチェック済。
ホテルから近いほうのフォーラム・デ・アルのお店にすぐ向かいました。
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元はパリの胃袋と呼ばれた中央市場の跡地に建った、このショッピングセンター。
ただ内部の構造が複雑すぎて、なかなかショップにたどり着けません。
30分ほどウロウロして、他のお店の店員さんに聞いたりしながら、ようやく到着。

店内は閉店間際にも関わらず盛況。
店内で更に30分ほど待って、ようやく応対してくれました。

一応、英語の通じる店員さんでしたが、9割方フランス語発音で殆ど聞き取れません。
お互い何とか身振りと単語の羅列で意思疎通を図り、事前にダウンロードしていたプリペイドSIMの画像を見せると、すぐに用意してくれました。
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今回は3週間近く滞在するので、一番右側の€30で2GB(1ヶ月間有効)のデータ通信ができるカードを購入。
これに€9.95のSIMカード発行手数料をプラスした€39.95(約5500円)で滞在中のネット環境は整いました。

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一つのSIMで標準、マイクロ、ナノの3種類をカバーしています。

店員さんにSIMフリーのAndroidのスマホを渡して、アクティベーションもお願いしました。
SIMを挿すと、SMSが届いて、レシートに記載している12桁のコードを入力すれば電話番号が割り振られて無事開通。
すぐにデータ通信も可能になりました。

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日本の携帯をそのまま持ち込んでの「海外パケホーダイ」は2980円/日と全くの非経済。
事前に日本で調達できるレンタルのルーターも短期滞在にはいいかもしれませんが、最低でも1日1000円はかかるので、3週間の滞在だと気が引けます。

言葉の壁がやや障壁になりますが、こうして現地でプリペイドSIMを調達するのが一番安上がりです。

では次回から、いよいよ取材の話をしていきたいと思います。
(つづく)


by feel-railside | 2015-07-20 02:22 | 海外
2014 欧州紀行 【6】ブダペスト Budapest その1
昨日、何気なく鉄道のニュースサイトを見ていたら「スペインの鉄道車両メーカーCAFがハンガリー・ブダペスト向けの最初のトラムを落成した」というニュースを見て、


そうえいば、このブログのヨーロッパ紀行、昨年11月の「ミュンヘン→ブダペスト」の夜行列車の紀行で更新が止まっていたことに気づき(汗)
そして、どうでもいいことだけど、CAFといえばスペインのサラゴザに工場があるなぁ。サラゴザと言えば、アギーレ元監督がリーガ時代に八百長の疑い持たれたとこやん、と妙なタイミングを感じたりして

慌ててアップすることにしました。
というわけで、しばらく欧州ネタで残りをやっつけて行きますが、宜しくお願いします。

■5/24(土)
ブダペスト東駅では、高校時代の友人で現在ブダペストに海外赴任しているM君と落ち合いました。
異国の地で、旧友に会うとは不思議な感覚でしたが、とりあえず構内でコーヒーでも飲みながら軽く雑談して、今晩泊めて貰うので、スーツケースを預けて早速市内のトラムの撮影です。

ブダ王宮近く橋から、とりあえずの1枚
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Budapest Villamosvonalak 2 Vigado ter - Marcius 15 ter
ドナウの真珠と称えられているブダペストなら、そんな真珠がどんぶらこと流れるドナウ川も、透き通るような川をイメージしていましたが、

ただの泥の河

でした。
川だけ見れば、宮本輝の「泥の河」よろしく大阪の安治川さながらですが、やはり取り巻く建築物は雲泥の差。オーストリア=ハンガリー帝国時代に築かれた建築物は圧巻で、まさに街全体が巨大な美術館。ウィーンには劣るかもしれないけど、俗化してない分観光客もそれほど多くなく、ゆったりと楽しめます。

しかし、今日は暑い、暑い。気温も30℃を超えています。
汗だくになりながら、一軒の良さげなカフェを見つけました。まだ開店準備中でしたが、テラス席ならOKということで喉を潤すことにしましょう。
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かつてはオーストリア=ハンガリー帝国と呼ばれた場所柄、今でもオーストリアとの結びつきの強い国。
ここは大好きなオーストリアのビール「エーデルワイス」で喉を潤します。アルペンハーブの香りと甘いヴァイツェンの風味が何とも喩え難い味です。
と、気分良くビールを飲んでいるとグラスの向こうを電車が走って来ました!
慌てて飲み干して、再び撮影モードにスイッチです。

すると、古めかしい電車が走ってきました。
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Budapest Villamosvonalak 2 Marcius 15 ter - Fővám tér
あとで調べて分かったのですが、何と1906年製!人間で言えば泉重千代さんが走っているようなもんです。元々ブダペストで走っていた車両だったんですが、途中でオランダのアムステルダムに譲渡されていたようです。しかし80年代にアムステルダムで廃車になった後、再びブダペストに戻されて2012年から観光用の「ノスタルジック(N)」号として休日を中心に運転されているとのことでした。

さてさて、ハンガリーでもモバイル通信の確保の為に、プリペイドSIMカードを買い求めることにしましょう。M君の情報によると、ハンガリーでもT-mobileが優勢らしく、早速M君の勧めてくれたT-mobileショップに向かいます。
しかし肝心のプリペイドSIMはショップでは販売しておらず、同じショッピングセンター内のタバコ屋に売ってる、とのことで調達。早速SIMを取り替え、APNの設定の設定をするものの、うんともすんとも言いません。
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たまらず、T-mobileのショップに行って、英語のできる店員を捕まえると、
「このカードは通話しかできないよ。」
「モバイルルーターのデータ通信で使うのなら、別にチャージしなければいけないよ。」
みたいなことを言われ、結局2500Ft(約1200円)を払い7日間500MB使えるようにして貰いました。

夕方になって、天気も悪くなってきたところでM君の家に向かうとにします。
地下鉄とバスを乗り継いで行くのですが、地下鉄の駅がすごい、すごい。
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ちょうど3か月前に開業したばかりの路線(4号線)で、どの駅も豪華過ぎるつくりです。旧東欧圏の地下鉄の駅は冷戦時代に、万が一の場合に備えて、核シェルターとして使えるようにと、広大な地下空間で設計されていたようで、この駅も例外なく、やたらと地中深くにあるんですが、その割には全くと言っていい位閉塞感がなく、空恐ろしく感じたほどでした。
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借家とはいえ豪奢なつくりです。さすがM君も出世したなぁ、と。近くのホテルのレストラン一緒に食事して記念撮影。
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食事のあとは、ライトアップしたブダ王宮とドナウ川をバックに走る電車を撮りたい、というワガママを言って、また一人でブダペストの夜の街へバスに乗って繰り出します。
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Budapest Villamosvonalak 2 Vigado ter - Marcius 15 ter
泥の川だろうが、透明な川だろうが、夜になれば真っ黒。
ライトアップされたブダ王宮と鎖橋、ドナウの川面を照らす観光船の脇を、ハンガリー・ガンツ社製の細面の電車がガタゴトと走り抜けます。最後にようやく満足できる1枚が撮れました。帰りはM君に車で迎えに来て貰いました。
こうしてブダペスト1日目は過ぎて行きました。
(つづく)

by feel-railside | 2015-02-08 22:47 | 海外
2014 欧州紀行【4】3日目 ミュンヘン München その1
■3日目 5/23 金曜日

前夜のICEの大幅な遅れでホテルにチェックインしたのは深夜1:30。
やや眠気は残りますが、今日は一日張り切ってミュンヘン市内での撮影です。

「あらら、たった6時間しかいなかったの?宿代、半分にしてあげたいところだわ!」
なんてフロントのお姉様に言われたりしながらも、スーツケースを晩まで預かって貰い、8:00にはチェックアウトしました。

5月のゴールデンウィークにミュンヘンを訪問したNさんから、
「20,21系統に旧型車のP3型(Baureihe P)が結構走っていたよ。」
との情報を得て、まずはそれを狙う事にします。

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Leonrodplatz - Hochschule München
噂通り21系統で走っていました。大半の仲間は既に廃車かルーマニアのブカレスト、ティミショアラで第二の人生を歩んでいます。ミュンヘン市内を闊歩する姿を拝見できるのはこれが最後かもしれません。
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この小学校の教室の椅子みたいな座席がたまりません。でもこの椅子、結構フィットして乗り心地いいんですよ。
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ミュンヘンの市電や地下鉄には、こんな可愛いマークが。これ結構好きなんです。決してゆるキャラとかではありませんw
れっきとしたミュンヘン市の紋章です。
ミュンヘンの名前の由来はMönch(メンヒ=僧侶)とMunichen(ムニヒェン=小僧)とのこと。それで聖書を持った修道僧ということになっているようです。

乗り心地も良く、ウトウトしながら終点まで乗ってしまいました。郊外の公園のような場所です。新緑をバックにサンニッパのレンズで正面ドカンも撮っておきました。
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Westfriedhof - Borstei

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Karlsplatz
再び、中心部のカールスプラッツへ。ミュンヘン市電は片運転台の為、終点ではこのように急角度のループ線が形成されています。長い編成をアウトカーブから格好よく狙うなら、起点・終点で撮るのがポイントです。
次に19系統に乗り換えて、トランジットモールのある、テアティナーシュトラーセに向かいます。

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Theatinerstraße - Nationaltheater
自動車の乗り入れを制限した(一部事業用車やパトカー等の緊急車両は進入します)、歩行者、自転車、路面電車に特化した街区です。いかにもドイツらしいトランジットモールの風景です。

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Theatinerstraße - Nationaltheater
ドイツのヴァイスビールの中でも大好きな「フランチスカーナー」直営のレストラン前です。ここはディナーで訪れることにしましょう。
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お昼はミュンヘン中央駅に戻って、ホームの立ち食いで我慢。ショーウィンドーで好みのヴルスト(ウィンナー)を選んで、ホットドックにするか、パニーニに挟むか等選べます。
僕の好物はこのCurry Wrust(カリーヴルスト)。長いウィンナーを一口サイズに切って、特製のカレーソース(BBQソースにも似た味?)で炒めてカレー粉を振って出来上がり。別添えでパンも付きます。ジャンキーな味わいですが、これがクセになるんです。お値段もビール込みで約€5(700円)とコスパも抜群です。

〜午後の部につづく〜

by feel-railside | 2014-07-08 00:07 | 海外
2014 欧州紀行【3】フランクフルト Frankfurt am Main その2 ⇒ミュンヘン München
無事、モバイルも開通できたことだし、お昼も満足したところで、撮影再スタートです。
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Weser-/Münchener Straße 〜 Willy-Brandt-Platz
フランクフルトといえば、ヨーロッパの金融の中心地。欧州中央銀行の本店はフランクフルトにあります。大きな€(ユーロ)マークは、フランクフルトのシンボルです。


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Willy-Brandt-Platz 〜 Römer/Paulskirche
フランクフルトのトラムでは定番の撮影地。旧市街の古い町並みと絡められるのはここくらい。レーマー広場、ゲーテハウスなどの観光地にも近く、昼夜問わず観光客で賑わっています。



電車に乗ってちょっと郊外に出掛けてみましょう。
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Niederader Land Straße
フランクフルトは都会の割にはコンパクトな街です。市の中央部を東西に流れるマイン川が商業地(北側)と住宅地(南側)を明瞭に分けていることも大きいでしょう。中心部から僅か電車で15分ほどのこの場所も、落ち着いた町並みが広がっています。
また、河畔や橋は市民の憩いの場となっており、カメラを持っていると「撮ってくれないか」とよく声を掛けられました。
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フランクフルトはまた、世界最大の見本市会場(メッセ)があることで有名で、メッセ開催中はホテルの値段も跳ね上がり、旅行者泣かせの街でもあります。
そんなメッセ近くは美しい緑道軌道になっていました。
近くの公園の緑地がそのまま軌道まで続いていて、何の柵もなく平然と電車が行き交っています。
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Hohenstaufen Straße 〜 Festhalle/Messe


電車の来ない隙を狙ってウサギの親子がエサを探しているようです。
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と、西から真っ黒い雲が現れました。嵐の予感。
今夜は21時前のICEでミュンヘンに移動するので、撮影はこのへんで打ち切り、早めに食事にしましょう。
今夜乗るICEは路線の工事に伴い、中央駅(Hauptbahnhof)ではなく南駅(Südbahnhof)からの発車。
南駅はリンゴ酒の酒場の多いザクセンハウゼン地区にあるので、ちょうどいい塩梅です。
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ドイツの名物料理、シュヴァイネハクセ(豚スネ肉のロースト)。付け合わせはザウアークラウト。ちょっと分かり辛いですが、奥のグラスに注がれているのがリンゴ酒(アップルワイン)です。
アップルワインは前も飲んだ事あるので、想像できる味ですが、そんなに美味しいもんじゃないです。一杯飲めば、まあいいかというレベルです。やっぱりビールが美味しいですね。
期待のシュヴァイネハクセですが、見た目より中の肉がパサパサしていてイマイチ。ちょっとローストし過ぎみたいで、残念でした。


これから、
フランクフルト南駅20:54発 ICE821列車 ミュンヘン中央駅0:13着
の列車に乗ります。
何でこんな遅い列車にしたかというとズバリ、激安チケットだったからです。
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通常運賃だと€109(約15000円)するんですが、この切符は何と€29(約4000円)。1/3以下の価格です。
ドイツ鉄道(DB)では、航空券と同じくネットで事前購入すれば2〜3割近く割り引く「早割」運賃があるのですが、更に時間帯的に空いてる列車(飛行機が早朝深夜便は安いのと同じように)は破格値で売り出されたりします。

フランクフルト〜ミュンヘン間は東京〜京都間に相当する距離。いわば「のぞみ」が事前割引で4000円で乗れるようなもんです。日本の鉄道も、もうちょっと弾力的な運賃設定してくれればいいのですが…。


しかし、乗車して程なくして急速にスピードダウン。ノロノロ運転が続き、途中のヴェルツブルク駅でついに抑止。するとDBより不吉なメールが、、、
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WEB予約した乗客には、当該列車が遅れそうな時は律儀にこんなメールを送ってくるようです。
なんともドイツらしいです。
どうも先ほどフランクフルトを襲った嵐の雲を追っかけてるようで、大幅な遅れが見込まれるとのこと。

この後車掌が特急運賃分の一部払い戻し(特急料金の25%相当額)申請の用紙を配布して廻りますが、僕の場合は
「ドイツに知り合いか家族はいるか?」
「ドイツに銀行口座はあるか?(←ないに決まってるだろw)」
など訊かれたので全てNoと答えると
「残念。でもBistro(ビュッフェ)に行けば、ビールを2本サービスしてくれるわよ。」
と教えてくれました。
列車が遅延するとビールのサービスがあるなんて何て素敵な国なんでしょう!
もう払い戻しなんてどうでもいいです。この運賃なら25%貰えたところでたかが知れてます。
ビール2本貰えるだけで十分です♪

結局予定より1時間15分の遅れで、1:30過ぎにミュンヘンに着きました。↓は車内のモニター画面。
お疲れさまでした、、、Zzzz
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(つづく)


by feel-railside | 2014-06-21 00:13 | 海外
2014 欧州紀行【2】フランクフルト Frankfurt am Main 〜その1
■2日目 5/22 木曜日

今日は一日、フランクフルト市内で撮影です。
中央駅で一日乗車券を買って、とりあえず最初に来た電車に飛び乗り、フランクフルト南駅(Bahnhof Frankfurt(Main) Süd)に向かい、朝の光景を写真に収めます。
ここはUバーン(地下鉄)やSバーン(日本でいう近郊列車)の起点でもあり、乗り換え客などで朝ラッシュの時間帯はそこそこ混雑します。日本ほどではありませんが。

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路面電車の停留所に今度はバスがやってきました。

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2点ともBahnhof Frankfurt(Main) Süd

ヨーロッパではよく見る光景で、別に誤進入した訳ではありません。
こちらではバスも路面電車も同じ。たまたまレールの上を走るか、道路の上を走るかの違いだけで、勿論運賃設定も一緒です。ついでに言うと、Uバーンや、ドイツ鉄道が運営するSバーンも共通運賃です。
日本のようにバスから地下鉄、路面電車からバスに乗り換える際にその都度、乗車券を買ったり、整理券を取ったりする必要もなく、また有効時間内であれば何度乗り換えしようが一枚の切符だけで済みます。
このようにシームレス化した運賃制を敷いているのがヨーロッパの都市交通の特徴で、旅行者にも分かり易く、この点では日本はまだまだ遅れていると言っていいかもしれません。

ちなみに↓がこの日利用した一日乗車券。空港まで有効な切符なので若干高めの€8.50(約1150円)ですが、市内のみなら€6.50(約850円)です。
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なお、フランクフルトの一日乗車券は、他のヨーロッパの都市で多く採用されている24時間制ではなく、日本と同様の当日限り有効なので注意が必要です。


ひととおり撮影した後、Uバーンでフランクフルトのショッピング街、ハウプトヴァッへ(Hauptwache)に向かいます。
ここで、日本から持参したモバイルルーターに挿すプリペイドSIMを購入する為、携帯ショップ探しです。
日本のdocomoで契約したiPhoneはSIMロックがかかっているし、海外パケット定額にしても日額2980円は高過ぎ。海外旅行用のレンタルルーターなら日額1200円程度で済みますが、データ量の制限(一度の渡航で1GBまで。他に一日の上限もあり)もあるんでパス。結局docomoのモバイルルーターを予めdocomoショップでSIMフリー化して貰い、それを海外で使ってみることにしました。

まずは最大手のドイツテレコム(日本でいうNTT的存在)の運営するT-mobileへ。しかし「取り扱ってない」と、にべもなく断わられます。英語の拙い旅行者相手が面倒臭い、雰囲気ありあり。もっと上手く英語を話せたらいいんですが(ドイツ語が出来れば言うことナシなんですが…)、海外に行くといつもの事なんですが、最初のうちはこちらの緊張もあってなかなかコミュニケーションが取れません。(なぜか日数が経つに従って変な度胸がついて会話も成り立って行くから不思議。)
で、替わりに斜め向かいのVodafoneを薦めらました。ただし、こちらは総額で€45もすると言われ数日滞在するには高過ぎ。「旅行者向けのもっと安いのはないか?」と聞いても、「ない」とのこと。ここも売る気ナシとみて早々と退散。
そして最後の頼みの綱、O2というイギリス資本の携帯ショップにダメもとで行ってみると、
「日本人か?」
と聞かれ、そうだと言うと、持ってるカメラで何を撮るのか?など興味津々。それで、かくかくしがじかの事情でSIMカードを買いたいと伝えると、「君にベストマッチなものがある」と言われ、€9.90のSIMカードを出してくれました。
「これに€15チャージすれば、1ヶ月間5GBまで使える」と言われ、さすがに4〜5日の滞在(ドイツのみ)で5GBも要らないだろうとも思いましたが、ショップを廻り回りして疲れたので、向こうの薦めどおり計€24.90(約3400円)で購入しました。
購入に際しては、パスポートの提示と滞在するホテルのアドレスが必要でした。また通常は自分でやらなければならない、開通作業とアクティベーションもショップのお兄さんがやってくれました。
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何とか開通しました♪
下り7.2Mbpsということでそこそこの早さです。これでGoogleマップやストリートビュー、ホテルの予約やレストランの情報入手など使い放題です。
たかだかSIMカード購入するのに時間がかかってしまい気がつけばお昼時。喉が乾いてしまいました。レーメ広場近くのオープンテラスで早速ビールを頂くことにしました。
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(つづく)


by feel-railside | 2014-06-16 16:55 | 海外
広島フラワーフェスティバルと路面電車
ゴールデンウィーク前に呉の倉橋島で取材が入り、折角だったので、帰りの駄賃で各地の路面電車事情をウォッチしながら帰りました。
まずは広島。広島のゴールデンウィークの風物詩といえばフラワーフェスティバルです。
期間中はホテルの手配も困難になるほどの盛況ぶり。
そんな中、最上階のレストランからトレインビューできるホテルを予約する事が出来ました。
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ホテルサンルート広島 は平和記念公園に近く、このように原爆ドームと絡めて撮る事ができます、ということを路面電車に詳しいHさんより情報を得まして泊まった次第でした(^ ^;;
フラワーフェスティバルのパレードまでは時間があったので、今年から走り始めた「グリーンムバーLEX」を狙いに比治山線に向かいます。
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比治山線と言いつつ都市化した市街地では比治山と絡めるのは結構苦労します。

そうこうしているうちにパレードの時間。もちろん狙いは花電車です。実は3年前も狙ってたのですが、バスに被られて涙したのです、、、
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↑3年前
↓今年
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う〜ん、手前にクルマが来ましたが、春らしいパステル調なんでヨシとしましょう。バックの大通りも今回のほうが賑やかですし。
ただ残念だったのが、今年から綺麗なお姉様たち(観光親善大使やフラワークイーン)の同乗がなかったこと(笑)
替わりに広電の社員さんが乗ってました。

でもやっぱり↓がいいかも(^^;; ※こちらも3年前の写真です
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気を取り直してお好み屋です。広島行ったら必ず訪れる藤川商店 。お好み焼は450円〜。物価の安い広島と言えども、ワンコインで食べられるお店はそうそうありません。(写真は肉玉そばダブルで650円)
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おばちゃん一人で切り盛りしています。数年前に仕事の関係で長期で広島滞在していた頃、週2で通っていたお陰で今でも覚えてくれています。ここ何年かは年1,2回の訪問ですが、いつまでも元気に焼いてて下さいね。
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by feel-railside | 2014-05-08 23:58 | 路面電車・LRT