2014 欧州紀行 【6】ブダペスト Budapest その1
昨日、何気なく鉄道のニュースサイトを見ていたら「スペインの鉄道車両メーカーCAFがハンガリー・ブダペスト向けの最初のトラムを落成した」というニュースを見て、


そうえいば、このブログのヨーロッパ紀行、昨年11月の「ミュンヘン→ブダペスト」の夜行列車の紀行で更新が止まっていたことに気づき(汗)
そして、どうでもいいことだけど、CAFといえばスペインのサラゴザに工場があるなぁ。サラゴザと言えば、アギーレ元監督がリーガ時代に八百長の疑い持たれたとこやん、と妙なタイミングを感じたりして

慌ててアップすることにしました。
というわけで、しばらく欧州ネタで残りをやっつけて行きますが、宜しくお願いします。

■5/24(土)
ブダペスト東駅では、高校時代の友人で現在ブダペストに海外赴任しているM君と落ち合いました。
異国の地で、旧友に会うとは不思議な感覚でしたが、とりあえず構内でコーヒーでも飲みながら軽く雑談して、今晩泊めて貰うので、スーツケースを預けて早速市内のトラムの撮影です。

ブダ王宮近く橋から、とりあえずの1枚
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Budapest Villamosvonalak 2 Vigado ter - Marcius 15 ter
ドナウの真珠と称えられているブダペストなら、そんな真珠がどんぶらこと流れるドナウ川も、透き通るような川をイメージしていましたが、

ただの泥の河

でした。
川だけ見れば、宮本輝の「泥の河」よろしく大阪の安治川さながらですが、やはり取り巻く建築物は雲泥の差。オーストリア=ハンガリー帝国時代に築かれた建築物は圧巻で、まさに街全体が巨大な美術館。ウィーンには劣るかもしれないけど、俗化してない分観光客もそれほど多くなく、ゆったりと楽しめます。

しかし、今日は暑い、暑い。気温も30℃を超えています。
汗だくになりながら、一軒の良さげなカフェを見つけました。まだ開店準備中でしたが、テラス席ならOKということで喉を潤すことにしましょう。
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かつてはオーストリア=ハンガリー帝国と呼ばれた場所柄、今でもオーストリアとの結びつきの強い国。
ここは大好きなオーストリアのビール「エーデルワイス」で喉を潤します。アルペンハーブの香りと甘いヴァイツェンの風味が何とも喩え難い味です。
と、気分良くビールを飲んでいるとグラスの向こうを電車が走って来ました!
慌てて飲み干して、再び撮影モードにスイッチです。

すると、古めかしい電車が走ってきました。
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Budapest Villamosvonalak 2 Marcius 15 ter - Fővám tér
あとで調べて分かったのですが、何と1906年製!人間で言えば泉重千代さんが走っているようなもんです。元々ブダペストで走っていた車両だったんですが、途中でオランダのアムステルダムに譲渡されていたようです。しかし80年代にアムステルダムで廃車になった後、再びブダペストに戻されて2012年から観光用の「ノスタルジック(N)」号として休日を中心に運転されているとのことでした。

さてさて、ハンガリーでもモバイル通信の確保の為に、プリペイドSIMカードを買い求めることにしましょう。M君の情報によると、ハンガリーでもT-mobileが優勢らしく、早速M君の勧めてくれたT-mobileショップに向かいます。
しかし肝心のプリペイドSIMはショップでは販売しておらず、同じショッピングセンター内のタバコ屋に売ってる、とのことで調達。早速SIMを取り替え、APNの設定の設定をするものの、うんともすんとも言いません。
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たまらず、T-mobileのショップに行って、英語のできる店員を捕まえると、
「このカードは通話しかできないよ。」
「モバイルルーターのデータ通信で使うのなら、別にチャージしなければいけないよ。」
みたいなことを言われ、結局2500Ft(約1200円)を払い7日間500MB使えるようにして貰いました。

夕方になって、天気も悪くなってきたところでM君の家に向かうとにします。
地下鉄とバスを乗り継いで行くのですが、地下鉄の駅がすごい、すごい。
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ちょうど3か月前に開業したばかりの路線(4号線)で、どの駅も豪華過ぎるつくりです。旧東欧圏の地下鉄の駅は冷戦時代に、万が一の場合に備えて、核シェルターとして使えるようにと、広大な地下空間で設計されていたようで、この駅も例外なく、やたらと地中深くにあるんですが、その割には全くと言っていい位閉塞感がなく、空恐ろしく感じたほどでした。
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借家とはいえ豪奢なつくりです。さすがM君も出世したなぁ、と。近くのホテルのレストラン一緒に食事して記念撮影。
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食事のあとは、ライトアップしたブダ王宮とドナウ川をバックに走る電車を撮りたい、というワガママを言って、また一人でブダペストの夜の街へバスに乗って繰り出します。
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Budapest Villamosvonalak 2 Vigado ter - Marcius 15 ter
泥の川だろうが、透明な川だろうが、夜になれば真っ黒。
ライトアップされたブダ王宮と鎖橋、ドナウの川面を照らす観光船の脇を、ハンガリー・ガンツ社製の細面の電車がガタゴトと走り抜けます。最後にようやく満足できる1枚が撮れました。帰りはM君に車で迎えに来て貰いました。
こうしてブダペスト1日目は過ぎて行きました。
(つづく)

# by feel-railside | 2015-02-08 22:47 | 海外
グループ写真展 ご来場ありがとうございました
この1週間ほど、大きな原稿作業に掛かりっきりですっかりヒキコモラーになってしまってました。
ようやく大きな峠を越えたので、またブログのほうもちょくちょく再開したいと思います。

まずは1/22-28に新宿御苑前で開催しましたグループ展にご来場頂きありがとうございました。6日間で700名近いお客様にお越しいただきました。改めて心より御礼申し上げます。
会場でお会い出来た方もいらっしゃいましたが、自分の突発的な仕事等でお会い出来なかった方々もいらっしゃいまして、大変申し訳ございませんでした。

ということで、僕の作品だけではございますが写真展に出展したものをUPしました。
テーマは「地方私鉄」ということで、5枚ともライフワークでもある路面電車の風景になってしまいました(汗)
では展示順で撮影時のエピソードを添えて紹介します。
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2013/9/16 富山ライトレール・富山港線 富山駅北停留所
実は、このカットは「路面電車Ex」誌で担当しています連載記事「女性運転士・アテンダント奮闘記」のコーナーで使ったもの、いわゆる仕事で撮ったカットでした。
富山ライトレールでは昼間は車内で乗降の世話や沿線のオススメのスポットの紹介などのアナウンスを行うんですが、平日の朝ラッシュ時は、このように到着する列車を出迎えて、降客に挨拶を行います。
アテンダントさんの凜とした立ち姿が美しかったのが、今でも印象深く記憶に残っています。

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2013/3/21 旧土佐電気鉄道(現・とさでん交通)伊野線 はりまや橋〜堀詰
更にこのカットも富山と同じコーナーでとさでんの運転士さんを取材した日の撮影です。でもこの写真は取材を終えた後の、ちゃんとしたプライベートカットですので悪しからず。
高知一の繁華街、はりまや橋に近い歩道橋の上で三脚を据えて2分間近い露光を行い撮りました。上下どちらの電車も乗降の為停車し、更にそのうえ信号も重なって2分間も停まる羽目になりました。乗っているほうの客だと「あ〜あ」という感じですが、撮ってる側だと「ラッキー(^ ^)v」といった感じで車のテールライト、ヘッドライトがうまい具合に流れてくれました。もし撮っている間に、歩道橋の通行人がいると歩道橋が揺れてアウトだったんですが、その意味でも二重にラッキーでした。

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2014/8/1 富山地方鉄道・市内軌道線 安野屋〜新富山
富山市内を流れる神通川の花火大会と電車を絡めて撮りました。2012年に富山大橋が架け替えられ、旧い橋では単線だったこの区間が、新しい橋では複線化され、この橋上に折り返し設備が新しく設けられました。
ちょうどこの電車も折り返しの為に停車しているところで、花火のタイミングと上手くマッチしてくれました。丁度電車のフロントマスクをセンターポールに設置された照明灯が照らしてくれているお陰で、ライティングしたかのような不思議な写真に仕上がりました。

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2013/8/1 富山地方鉄道・市内軌道線 安野屋停留所
ちょうど、上の花火の1年前の同じ日も富山にいました。どんだけ富山が好きなんだ、とか突っ込まれそうですが、2013年はプライベートで、そして2014年は北陸新幹線の初試運転が8/1だった為、その取材で訪れた日とたまたま重なっただけです。
年に一度の花火大会。この時ばかりは路面電車もまさしく大車輪の活躍です。乗客も浴衣を着た見物客でごったがえしていて、そんな車内に満ちたワクワクした雰囲気を思い切って窓枠だけで切り取ってみました。もっといい絵にしようと、こっち向いて貰うために身体いっぱい使って手を振ったりして、何とか右端の女性だけが振り向いて微笑んでくれました。

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2013/1/31 福井鉄道・福武線 仁愛女子高校駅
またも北陸です。今度は福井市中心部は道路と併用区間となる福井鉄道です。大雪の朝の登校風景をスナップしてみました。大雪の日は決まって、この古豪の電車が運用に入ります。理由は古い故に車体が重くて雪による脱線のリスクが小さいからです。ただプラットホームのない電停ではこのように、はしごを降りるかのような不便な乗り降りを強いられます。
さすがに、高校生の利用者の多い停留所でこれは危険ということで、いまではホーム付の綺麗な電停に生まれ変わりました。そして残念ながらこの201型電車も役目を終え廃車されてしまい、福井らしい冬の風物詩として愛でていた風景も残念ながら過去帳入りとなってしまいました。

以上5点中4点が北陸という北陸贔屓な作品群でした。
路面電車は北は札幌から南は鹿児島まで走っていますが、北陸にある富山、高岡、福井の3地域は小ぢんまりとした街並み、沿線を彩る自然や祭り、そして素朴な人柄が居心地がよく、夏の花火や七夕の時期も、雪の降る風景も何度訪れても僕を惹きつけてやまないのです。
(おわり)





# by feel-railside | 2015-02-02 22:46 | 路面電車・LRT
「新幹線エクスプローラー vol.34」掲載されました
イカロス出版から、本日(1/21)発売の「新幹線エクスプローラー vol.34」誌に、北陸新幹線の特集写真が掲載されました。
昨夏の試験走行から何度か足を運んでいますが、どうしても撮りたかったのが、豪雪地帯を走る北陸ならではの絵。
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抱えている撮影スケジュール、年末進行の出版スケジュール、そして天気図を睨みながらの撮影行でしたが、何とか締め切りまでに撮ることができました。
本来なら下の写真のように編成が綺麗に入る場所なんですが、雪が降り(積もり)すぎて奥の方がよく見えなくなってしまいました。でも、これはこれで雪国らしくて今思えば撮れて良かったと思っています。
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雪の日の撮影は寒さの対策だけでなく、雪道での運転、橇(かんじき)など冬山並みの装備、そして雪からの機材の保護など通常の撮影に比べて比較にならないほど大変ですが、その分狙い通りの写真が撮れた時の悦びもまたひとしおです。
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是非書店で手に取って頂けたらと思います。

そして明日からの写真展も宜しくお願いします。
今のところの在廊スケジュールですが
22(木)不在
23(金)〜14:30頃まで
24(土)終日在廊
26(月)〜17:00頃まで
27(火)〜14:00頃まで
28(水)11:30以降〜
となります。
※1/25(日)は休館日、最終日の1/28(水)は15:00までとなりますので、ご注意下さい。


# by feel-railside | 2015-01-21 10:57 | 新幹線
グループ写真展のご案内
2015年も2週間も過ぎてしまいましたが、本年もブログのほうも宜しくお願います。
さて、ギリギリの告知になってしまいましたが、来週の1/22〜より新宿で開催しますグループ写真展に出展いたします。
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鉄道写真家集団「Railway Graphic D.E.F」の第3回写真展で今回のテーマは地方私鉄です。
このブログを拝見の方なら、私の撮る地方私鉄といえば、お判りかとは思いますが、そうです。アレです(汗)
メンバー選りすぐり、地方私鉄ならではの季節感や生活感が色濃く感じられる作品が揃いました。
是非、お暇を見つけてご来場いただけたらと思います。


○会期  2015年1月22日(木)~1月28日(水)  ※25日(日)は休館
○時間  10:00~18:00(最終日は15:00)  ※入場無料
○会場  アイデムフォトギャラリー「シリウス」  東京メトロ丸の内線新宿御苑前駅すぐ 〒160-0022 東京都 新宿区新宿1-4-10 アイデム本社ビル2F
○出展者  今井英明 内田伸太 衣斐 隆 遠藤真人 大鶴倫宣 大藪琢也 齋藤雄己 佐藤武志 鈴木 剛 高木比呂志 船越知弘 吉永陽一

# by feel-railside | 2015-01-18 15:40 | 案内
思い出の撮影地 山陽本線・戸田〜富海
先日の中国地方遠征のネタからもう一つ。
山口方面、周南市から防府市にかけて走ると、どうしても立ち寄りたくなる思い出の撮影地があります。
それが山陽本線の戸田〜富海間です。

ここは一駅区間なのに10km以上の距離があり、その殆どをレール以外は人跡まれな周防灘の波打ち際に沿って走る、山陽本線随一の風光明媚な区間です。前日の夕方に東京を発車し朝陽を浴びて九州を目指すブルートレインを次々と収めることが出来て、好んで訪ねた場所でした。
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写真はちょうど今から10年前、2004年の11月でブルートレイン「あさかぜ」の廃止間際の写真です。
この頃はTOYOフィールドという4x5(シノゴ)のカメラで撮ったりしていました。自前のスキャナが対応していないので、ライトボックス(←これに電源を入れたのも何年ぶりだろう?)に乗せてカメラで接写しました。できれば業務用のドラム式スキャナでちゃんとデジタル化しておきたいですね。
ちょうど朝陽がEF66の側面にあたりそれが波穏やかな入江に反射している姿が印象に残っています。編成美を崩していて当時はあまり好きではなかったパンタ付の中間車のスハ25も、今改めて眺めるといいアクセントになっていて、あの時は贅沢なこと言ってたなあと思います。
ちなみに、実際ブルートレインの車窓からの眺めはこんな感じでした。
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ちょうど徳山を出た辺りで朝の車内販売が開始され、ロビーカーで瀬戸内の朝陽を眺めながらすすったコーヒーの味は、お世辞にも美味しいとは言えませんでしたが、この眺めのお陰で美味しく変えてくれるのだから不思議なものです(笑)

ということで、久しぶりに撮影地がどうなっているか訪ねてみることにしました。
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線路に沿う細い車道は、この先のトンネルからお判りのとおり、山陽本線の旧線部分です。ここから登ります、ちなみにクルマは今回の旅の相棒トヨタレンタリースのPASSOちゃんです。
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以前よりも倒木や崖崩れが増えていました。このところ山口地方は集中豪雨を頻発しているのでそのせいかもしれません。
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シダ植物が見えてくると、ポイントはもうすぐそこです。
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6年ぶりにこの場所に立ちましたが、やはり枝はだいぶ伸びているようで、アングルは以前に比べて限定されるようです。
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今回撮影した唯一のショット。
あの頃はまだEF65やEF66の索く貨物列車も多数設定されていましたが、来るのは桃太郎ばかり。
かつては東京や大阪から九州を目指す夜行列車が次々と走ったブルートレイン銀座も今や皆無となり寂しい限りです。
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これが6年前。東京〜九州間の最後の1本となった「富士・はやぶさ」を狙ったショット。残念ながら編成の後部には日が差していません。ここは曇るとくすむけど、晴れすぎるとこうやって影が出る、やや靄のかかった朝陽が一番いい条件なのですが、そうは問屋が卸しませんね。

先ほどの車を停めたトンネルの先を、波打ち際まで進むとあの海岸線を真横から眺められる場所に辿り着きます。
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こちらはポジのマウントのメモを見たら2001年。まだ14系座席の団体列車がよく走っていた頃です。どことなく大阪と九州を結んだ急行「阿蘇・くにさき」や「雲仙・西海」を彷彿とさせてくれます。もっともこんな日の長い時間は走っていませんでしたが、当時は何気なく撮ってた車両も今や貴重な記録となりました。

そしてラスト同じく6年前の夏に撮った、今度は北側の道路からの写真。
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日の長い、夏場の午後だと何とか列車の側面に光が当たってくれます。

ブルートレインが廃止され、走る列車のバリエーションは減ってしまいましたが、以前と変わらぬ風景に安心して思い出の撮影地を後にしました。また、この場所で朝陽を浴びて走るブルートレインの姿を眺めることが出来れば、と願いつつ。

# by feel-railside | 2014-12-07 22:48 | 国鉄型
呉線暮情
先週末の連休を挟んだ5日間、姫路〜岡山~広島~山口と取材でした。
レンタカーの走行距離はなんと1200km。これなら東京から実家の久留米まで帰れますね。
取材の撮影とは別に、朝夕の合間を見つけて気になっていた場所、思い出の場所に立ち寄ってみました。
呉線もその一つ。確か2007年に「瀬戸内マリンビュー」号のデビューを撮って以来なんで、7年ぶりの訪問です。
Facebookのほうではアップ済ですが、狙っていたのがこの写真。

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呉線・忠海~安芸幸崎 ※以下全て同区間

この時期の太陽はギリギリ海側の島影に沈むんで、あとは雲にさえ遮られなければ、という感じです。この辺りは呉線の中でも列車本数の設定が少なく、太陽と上手く絡められるのは後追いの1本だけでしたが、何とか沈む夕陽と一緒に撮ることができました。

まず最初にここを訪れたのがもう16時過ぎ。まずは忠海の町を見下ろす黒滝山の登山口からの撮影でした。

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はるか後方には「しまなみ海道」の多々羅大橋を眺めることが出来ます。この日は残念ながら霞み気味でしたが、空気の澄んだ日なら、建設当時は世界最長を誇った斜張橋をクリアに眺めることができます。


翌朝、港の朝の雰囲気を撮りたくて朝6時に再び黒滝山に来ましたが、まだ辺りは真っ暗です。東京より30分ほど日の出が遅いことを忘れてました(^ ^;;
ようやく東の空が焼けてきた頃、小船の出航とタイミングよく列車が通過してくれました。
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今度は港に降りてみることにしましょう。
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忠海港からは芸予諸島に浮かぶ大久野島、大三島へのフェリーが出航しています。大久野島と言えば、戦時中は旧日本軍の毒ガス工場があった不幸な歴史を持つ島。その遺構は今でも残り、平和学習の場として、また休暇村や海水浴場のあるリゾート地として多くの観光客が訪れています。いつかまた、仕事抜きで芸予諸島の島巡りでもしたいものです。

フェリーの待合所にはマスコットのワンちゃんがいました。
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飼い主の方に伺うと、なんと保健所で処分する前に引き取ってきた犬とのこと。やはりしばらくは人間不信なのか、極端に臆病でなかなか懐かなかったとのこと。今でこそようやく飼い主や毎日会う近所の人には愛想を振りまくものの、初めて会う観光客には今でもビクビクしているそうです。既に10歳を超えているとのことですが、いつまでも港の癒しのマスコットとして長生きしてほしいですね。
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先ほど俯瞰した鉄橋を下から。
今なお現役103系電車がMT55のモーター音をガーター橋に轟かせながら、やってきました。巷では末期色(真っ黄色)などと揶揄されるこのカラーリングですが、海辺の風景にはよく映えると思います。

そういえば、夕陽を撮った日は新月。
星空と列車の光跡でこんな写真も撮って遊んでみました。
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# by feel-railside | 2014-11-29 22:18 | 鉄道と四季
秋晴れの三陸鉄道
すっかりブログの更新も滞ってしまいました。
ハンガリー篇も続きを書かねばと思いつつ、今回は手始めに週末に訪れた三鉄(三陸鉄道)の撮影から。3連休に運良く(というべきか、運悪く?)、岩手の撮影が入り、天気も良さそうだったので三鉄の南リアス線にちょっと足を延ばしてみました。
4月の全線開通後2度ほど訪れたのですが、毎度雨にたたられていて今回が三度目の正直。

気温3℃という極寒の中、朝日に輝く海バックの撮影地を朝露に濡れた茂みの中をビショビショになりながら、掻き分け登ります。しかしやっぱりタイムアウト。真横のアングルが見つけられず、車両の抜けがイマイチでした、、、
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2014/10/12 三陸鉄道・南リアス線 恋し浜〜甫嶺

一旦民宿に戻って朝ご飯。
「いい秋刀魚入ったけど、食べる?」と聞かれ、もちろん。朝からパワー満点です。
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部屋からはトレインビューが出来たりと楽しい民宿でした。
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おっと、おじちゃん、失礼!(汗)
ちょうど海の臨める高台に位置しており、列車もここで一時停止のサービスです。
折角なので部屋のベランダから海を眺める乗客をシルエットで狙ってみました。
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2014/10/12 三陸鉄道・南リアス線 吉浜〜唐丹

午後からは順光になるので、再び山に斜面を掻き分けて登って、お決まりの一枚。
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2014/10/12 三陸鉄道・南リアス線 吉浜〜唐丹
津波被害で沿線風景が激変するなか、ここだけは、以前と変わらぬ風景が残されていました。

※次回からは中欧鉄道紀行に戻りますので宜しくお願いします。


# by feel-railside | 2014-10-16 11:41 | 鉄道と四季
北陸本線・撮影地回想【2】
前回からのつづきです。
北陸と言えば冬。冬と言えば、越前ガニ、寒ブリ、、、。と今なら撮影とグルメを天秤にかけたり(?)もしますが、当時はやはり雪降れば線路端に立っていました。
北陸本線の雪と言えば北陸屈指の豪雪地帯である福井県の今庄(現在の南越前町)でした。京都からなら、特急と普通を乗り継いで1時間弱。その後引っ越した先の金沢からなら、いつでもクルマで行けるとあって、結構な頻度で通いました。
富山や石川でチラチラ雪でも、福井に入り武生を過ぎたあたりから、南下すれば南下するほど雪深くなるから不思議なものです。季節風と地勢の関係でこの地に豪雪をもたらしているようです。
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大阪と青森を結ぶ、昼間を走る特急列車としては日本最長のランナー「白鳥」。
福井県の嶺南と嶺北を分ける長い長い北陸トンネルを抜けてきた瞬間です。まさに長いトンネルを抜けるとそこは雪国、という表現がピッタリ。当時、向日町(京都総合車両所)に所属するボンネット編成では唯一原型に近い型を保つA09編成はファンの間でも人気の的でした。A09編成の運用と降雪具合、そして仕事のシフトの3つ全てが幸運にも合致して、ようやく撮れたのは「白鳥」廃止の2ヶ月前。
かつては青函連絡船に接続し、関西対北海道の輸送を担ってきた特急「白鳥」が、1988年の連絡船廃止後も走り続け、21世紀まで何とか存在したこと自体が、今考えると奇跡であったなあと思います。
結局、「白鳥」の写真はこの1枚で満足して、その後廃止まで撮る事はありませんでした。
(2001年1月 北陸本線・敦賀〜南今庄)


そして、この撮影から9年後。再び南今庄を訪れる機会がありました。
「白鳥」なき後も地道に北陸本線で走り続けた「雷鳥」にもついぞ永遠に飛び去る日が近づいてきました。
やはり北陸特急に似合うのは雪です。9年前の残像を追うように、再び雪深い南今庄のホームに降り立ちました。
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雪を掻き分けて目的地へ奮進する姿は、まさに北陸特急の象徴であり真髄。迫力あるシーンを、と思い最後は流し撮りで収めることにしました。廃止間際で既にかなりの棲息数を減らしていた「雷鳥」。明るい時間で撮れるのは一度きり。前を走る列車で何度も練習し「振り」の勘を掴もうとしますが、なかなか「振り」が合いません。
そしてやや遅れて本命の「雷鳥」が雪ふりしきる中、鮮やかな赤とクリームのツートンカラーで近づいてきます。北陸トンネル内はMAX130km/hのスピード。リラックス、リラックスと声を出しながら、手持ちのカメラを列車の動きに合わせて斜め上に動かしながら、静かにシャッターボタンを押します。
「フッー」
列車が雪煙を巻き上げ通過したのを見送ってから、プレビュー画面を確認。
安堵感と喪失感。不思議な感覚のままこの駅をあとに。
帰京し、仕上がった見開きの色校を見て、ようやく安心しました。
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(2010年1月 北陸本線・敦賀〜南今庄)

(おわり)
次回からは再びヨーロッパの紀行のつづきです。



# by feel-railside | 2014-08-24 12:06 | 国鉄型
北陸本線・撮影地回想【1】
しばらく周回遅れ気味でヨーロッパ紀行を続けてきましたが、ちょっとここでブレイク。
お盆はこの土日だけ空いたので、久しぶりに18キッパーで関西、北陸方面へ出掛けました。ところが、行く先々で豪雨に祟られて、結局北陸廻りの帰京は断念。敦賀の一つ先、南今庄駅で折り返して再び米原廻りで帰りました。

残念ながら撮影はままなりませんでしたが、久しぶりにゆっくりと普通列車に揺られながら線路端を眺めていると、懐かしい撮影地、そこでの思い出が走馬燈のように脳裏に浮かんできました。
北陸本線の敦賀周辺は私にとっても、15年前に鉄道写真を復活させた場所でもあり、今の自分の原点とも言える場所です。
帰宅後、久しぶりにフィルムスキャナーに火を入れて、マウントしたポジを一枚、一枚吟味しながら最新デジタルリマスタリングしてみました。
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まずは2003年9月21日に撮影した「懐かしの雷鳥」号。湖西線経由ではない米原廻り、ヘッドマークは懐かしの文字型、グリーン車3両を組み込んだ11両編成、JNRマーク入り、車掌の制服も国鉄時代のものにコスプレしたりと、相当気合いの入ったイベント列車でした。
折角の米原廻りだったので、北陸本線の余呉〜近江塩津を撮影地に選びました。有名撮影地での混雑を避けたいというのもありましたが、1:25000の地形図片手に探し当てた場所で一人で対峙したいという思いもありました。
この日は時折雨のぱらつく生憎の曇り空でしたが、森の中を駆けるしっとりとした雰囲気で撮れたな、と満足して山を降りた記憶があります。

因みに、この場所からはこの先の近江塩津で合流する湖西線の高架橋も眺めることが出来ました。
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ちょっと列車の切り位置がアレですが、アマチュア時代なので大目に見てください(汗)
普段は3灯485系の前照灯もヘッドの1灯だけです。そう、ここは交流・直流の切り替え区間(デッドセクション)で電気を止めた状態の惰性で走っています。その為、車内は非常灯のみ、前照灯も1灯のみとなります。
ただ、この区間も現在は敦賀まで直流化されており、この風景も485系が走る姿も見納めとなってしまいました。
(2003/1/25 湖西線・永原〜近江塩津)

この先の近江塩津で湖西線と北陸本線が合流します。
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この場所は近江塩津の駅舎がある場所から2km北方の福井県境にも近い深坂トンネルの手前ですが、まだ近江塩津駅の駅構内扱いで、スノーシェッドに覆われたポイントがちょうど北陸と湖西の分かれ道となっています。北陸特急の世代交代を象徴するかのような681系と485系の競演を偶然収めることが出来たのも、暑い暑い2001年の夏でした。
(2001/8/16 北陸本線・近江塩津〜新疋田)

近江塩津を超えると新疋田となり、新疋田〜敦賀にかけては鉄道ファンにとっては聖地とも言える好ポイントが随所に点在しています。
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その中でも個人的に好みだったのが鳩原ループと呼ばれた上り線をインカーブから50mmレンズで捉える場所でした。
485系と言えばボンネットタイプの初期形が人気がありますが、この貫通扉がありマークの大きさも控えめの200番台(貫通型)が端正かつスマートな顔立ちで一番好きな車両でした。
ただ、前から数えて5両目を除き若干色が褪せているのが残念なところ。これは、この車両の所属する金沢総合車両所の塗料に起因するものだとファンの間では囁かれていました。「松任(←現在の白山市※金沢総合車両所の所在地)の白ふき」とも揶揄していたことも、写真を眺めながら思い出しました。
この特急「加越」も今や特急「しらさぎ」に吸収されてしまい、列車自体も地味に消滅してしまいました。
(1999/10/21 北陸本線・新疋田〜敦賀)

敦賀から先の南今庄での思い出はまた次回にお話しましょう。
(つづく)

# by feel-railside | 2014-08-19 00:56 | 国鉄型
2014 欧州紀行【6】 ミュンヘン→ブダペスト EuroNight 463列車 夜行列車の旅 
■5/23(金)

ミュンヘンでの撮影を終えて、今宵の宿はこの列車です。
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ミュンヘン発ブダペスト行EN463列車。
ハンガリー国鉄(MÁV-START)のボロい渋い車両です。
途中、オーストリアのザルツブルクまでは、クロアチアのザグレブ行499列車と併結して運転します。
かつての東京口のブルートレイン、「出雲3,2号」と「紀伊」が名古屋まで併結運転すると言えば分かり易いでしょう。
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チケットはDB(ドイツ鉄道)のサイトからオンライン予約しました。ICE等のチケットは自宅のプリンターでのプリントアウトでOKでしたが、なぜかこの列車に限ってはわざわざ国際郵便による郵送でした。
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個室を一人で使うので、€139(約19000円)と割高でしたがスリなどの心配も要らないし、ゆっくり休みたかったのでちょっと奮発しました。
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室内はこんな感じです。
赤とピンクという、場末のラブホを彷彿とさせる室内の配色がナントモですが(汗)、構造は日本のブルートレインのA寝台個室(シングルデラックス)に似ています。ベッド幅と天井高は一回り大きいです。ベッドは3段式になっており、3人用個室まで対応しています(更に隣の部屋とのロックを外せば、3X2の計6人のコネクティング個室にも出来るみたいです)。
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テーブルを跳ね上げて洗面台が出てくるギミックも日本と同じですね。
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空調関係のスイッチ類も何となく記号で分かります。0,1という二進法表記は独特ですが。
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出発後、すぐに車掌が来て、切符を回収します。また下車時に渡すとのこと。
ミュンヘンを出て1時間もするともうオーストリアとの国境付近です。
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オーストリアに入り、国境の町、ザルツブルクに停車しました。ここでザグレブ行を切り離すと同時に時間調整の為の長時間停車です。奥にはÖBBのタレント(近距離電車)が休んでいます。
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ドイツ到着からのハードスケジュールのせいか、ぐっすり眠ってしまい、目覚めた時には、既にウィーンも過ぎハンガリー領内に入っていました。
ドイツやオーストリアで見られなかった、だった広いハンガリー小平原の中を列車は走っています。
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着替えを終え、洗顔歯磨きを終えたところで、ドアのノックの音が聞こえました。
車掌が朝食を持ってきてくれました。
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といっても駅の売店で買えそうなパンやオレンジジュースで、正直ないよりマシといった感じの内容ですが、運賃に含まれているのでヨシとしましょう。唯一嬉しかったのが、淹れたてのコーヒー。濃いめに淹れてくれててお替わりもできました。車窓を眺めながらのコーヒーは洋の東西問わず美味しいものです。

個室のコンセントは色んな充電で大忙し。
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そうこうしているうちにハンガリー西部の比較的大きな都市、ジェールに到着しました。
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ドナウの流れが車窓に近づいてくると、終点ブダペストはすぐそこ。
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定刻の8:54ブダペスト東駅到着。
ここで高校時代の同級生が待っててくれている筈です。
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(つづく)

# by feel-railside | 2014-08-14 23:12 | 海外